杉内こそ最強左腕 最速2000K、史上唯一2球団で奪三振王

[ 2018年9月12日 05:00 ]

14年、史上最速で通算2000奪三振を達成した杉内
Photo By スポニチ

 現役引退を決断した巨人・杉内を記録的に見ると、歴代左腕でも「屈指」の数字を残している。

 ソフトバンク時代の08、09年と巨人時代の12年に最多奪三振のタイトルを獲得した。2球団で奪三振王に輝いたのは史上1人だけ。巨人時代の14年7月12日阪神戦では通算2000奪三振を達成。この大台到達は杉内を最後にいないが、1930回2/3での到達は石井一久(西武)の1967回2/3を上回る史上最速記録になった。

 通算奪三振率も9・28を誇り、2000奪三振以上の投手では最高。注目したいのはイニング別の内訳で、5回までの9・39に対し、6回以降も8・97を維持。試合後半に入っても三振奪取力が落ちなかったのが分かる。

 黒星の少なさも光る。通算142勝を挙げながらわずか77敗。通算勝率・648は、藤本英雄(巨人=・697)らに次ぐ歴代4位(通算2000投球回以上の投手対象)。左腕投手では中尾碩志(巨人)の・622を大きく上回る最高勝率だ。完封勝利も21度あり、現役では金子(オリックス)に並ぶ最多。完投勝利は37度も記録したが、19度が3点差以内と接戦での強さは抜群だった。

続きを表示

この記事のフォト

2018年9月12日のニュース