ソフトB今宮、雄星撃ち!先頭初球弾で点火 工藤監督「みんなに勇気を与えた」

[ 2018年8月25日 08:27 ]

パ・リーグ   ソフトバンク3―2西武 ( 2018年8月24日    ヤフオクD )

初回無死、菊池(左)から先頭打者本塁打を放つ今宮(撮影・岡田 丈靖)
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 9年前、甲子園を沸かせた2人は、プロの舞台でも観客を魅了する勝負を続けている。明豊(大分)出身のソフトバンク・今宮と、花巻東(岩手)出身の西武・菊池の今季初対戦は、今宮に軍配が上がった。

 6月2日以来の1番に座ると、初回の初球、151キロ直球を左翼席へ。「初球は真っすぐだったら振ろうと。思い切り引っ張ろうと思った。一発で仕留められて良かった」と、9年目で自身初の先頭打者本塁打をマークし、右拳を握った。

 09年センバツは2回戦、同年夏は準々決勝で花巻東に敗れた。延長の末に力尽きた甲子園最後の試合は、救援登板で自己最速の154キロを計測。ライバルへの意地もあった。「あのときは球場の雰囲気とか、アドレナリンが出たから球速も出たと思う」と振り返る。あれから9年がたった。「お互いに意識はしていないと思う」と言いながらも、プロで菊池から放った本塁打は3本目となった。

 1―1の3回には左膝痛を抱える柳田が、バックスクリーン右へ決勝2ラン。低めのスライダーを技ありの一打で放り込み「もう一回やれと言われても無理。奇跡」と自身も驚く6試合ぶりの27号だった。お立ち台では「木挽ブルーを狙っていきました」。外野席にある芋焼酎の看板を目がけてフルスイングしたことを明かし、笑いを誘った。

 チームは昨年9月以来の7連勝で、貯金は最多の8。首位・西武とのゲーム差を7とした。逆転優勝に望みをつなぐ1勝。工藤監督は今宮の一撃を「みんなに勇気を与えてくれた」と称えた。 (川島 毅洋)

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2018年8月25日のニュース