オリ中島“神風”吹かせた！代打で逆転打「どんどん打ちにいったろと」

パ・リーグ   オリックス３―１ロッテ （ 2018年8月24日    ＺＯＺＯマリン ）

８回に代打・中島が逆転タイムリーを放つ（撮影・森沢裕）
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　オリックスに“神風”を吹かせたのは、ベテラン中島だった。０―１の８回２死二、三塁で代打出場。１ボール２ストライクから二木の高め１４０キロ直球を巧打し右前へ逆転の２点適時打を放った。

　「良い場面だったんでね。１点がほしい場面だったし、一発勝負だから、どんどん打ちにいったろ！って思っていました」

　ベンチのナインにハイタッチで迎えられ、福良監督からも「ナカジは本当に良く打ってくれましたね」と称えられた。

　４日に左太腿裏の肉離れから復帰すると１１試合連続で指名打者で先発出場。その後、Ｔ―岡田、ロメロが復帰し、守備位置などチーム事情の兼ね合いもあって、代打を任される場面が増えた。

　「いつでも試合には出たいし、いつ出ても良い準備をしている。いけと言われた時、チームに良い流れを持って来られないかなって」

　言葉通り、追い風を呼び込んだ。中島の値千金打の後、なおも２死一塁。最大２０メートルを記録したＺＯＺＯマリン名物の強風の影響もあったのか、続くロメロの飛球を右翼手・平沢が落球。中島の代走だった一塁走者・武田が一気に生還。３点目を奪い大勢を決めた。

　２連勝で４位・ロッテに０・５差接近。８連敗を喫するなど後半戦は苦境が続くだけに、観戦した宮内義彦オーナーは「１勝するのは難しいね。オーナーも苦労しています」と、冗談交じりにこぼした。残り３０試合。神風からの再進撃で総帥の気苦労も振り払いにかかる。　（湯澤　涼）