ソフトB時代かなわず…中日・松坂 九州熊本で球宴登板を「縁感じる」

[ 2018年6月26日 05:30 ]

「マイナビオールスターゲーム2018」ファン投票最終結果

ランニングで汗を流す松坂(撮影・椎名 航)
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 平成の怪物が夢舞台に帰ってきた。「マイナビオールスターゲーム2018」(7月13日・京セラドーム、14日・熊本)のファン投票最終結果が25日に発表され、中日・松坂大輔投手(37)がセ・リーグ先発投手部門で選出。12年ぶりの球宴出場に感謝の思いを口にした。12球団最多は西武の6選手。監督推薦や選手間投票などを含む全出場選手は7月10日に決定する。

 松坂は喜びを見せつつも、素直な気持ちを吐露した。

 「選ばれて嬉しいですが体の状態のこともある。複雑な気持ちだが、何とか投げられるよう早く復帰したい」

 17日の西武戦前に背中を痛め、出場選手登録を抹消中。その中での1位選出に感謝と申し訳なさが交錯した。

 それでも2位の菅野に15万票以上の大差を付け、39万4704票を集めた。1月にテスト入団で中日に加入。4月30日のDeNA戦で日本球界では4241日ぶりに白星を挙げ、ここまで7試合に登板し、3勝3敗、防御率2・41。右肩故障からの復活を目指す姿がファンの心を惹きつけた。「久しぶりに開幕から投げ、いくつか勝ち、見ている人に評価されたのかな」と謙虚に自己分析した。

 第2戦が行われる熊本・藤崎台県営野球場は16年の熊本地震で甚大な被害を受け、復旧費用として1000万円を寄付した。「縁を感じますね。もしマウンドに立てたら、今まで感じたことのない特別な感情を持って投げることになる」

 背中の回復は順調で、この日もナゴヤ球場での指名練習に参加。ノースロー調整となったが、最高気温33度の炎天下の中で約1時間ランニングやダッシュを繰り返した。7月6日からのヤクルト3連戦で復帰登板すれば、中6日程度で14日の球宴第2戦で投げられる。「(ソフトバンク時代の)九州では投げている姿を見せることができなかった。まずは元気な姿を見せられるように」。熊本だけでなく、第1戦が行われる大阪も18日に最大震度6弱の地震に襲われた。平成の怪物の復活した姿は、間違いなく被災地に勇気をもたらす。

 ≪ブランク4番目≫松坂(中)が球宴に選出。出場すれば西武時代の06年以来12年ぶりで、06年木田優夫(ヤ)の16年ぶり、78年高橋重行(大洋)、01年加藤伸一(オ)の各13年ぶりに次ぐ4番目のブランクになる。

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