阪神 ロサリオ リーグ戦再開での昇格なるか 12日からのウエスタン広島3連戦に出場予定

[ 2018年6月12日 06:13 ]

練習で笑顔をみせるロサリオ(撮影・後藤 正志)
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 阪神は11日のロッテ戦(甲子園)が雨天中止となった。貧打解消が見えない中で復活への「3番勝負」を迎えるのが2軍調整中のロサリオだ。きょう12日からのウエスタン・リーグ、広島3連戦(由宇)に出場予定で相手は野村ら1軍主力級が先発予定。内容が伴う結果を残せば22日のリーグ戦再開での昇格も見えてくるはず。新外国人、エフレン・ナバーロ内野手(32=カブス傘下)の獲得が秒読みながら、主砲の復調を誰もが待っている。

 深刻な貧打に陥っている猛虎打線。その一因となったのがロサリオながら、やはり主砲不在のままでV奪回は狙えない。一日でも早く“本来の姿”で戻ってきてほしい。それが首脳陣、虎党の共通の願いだ。きょう12日からのウエスタン・広島3連戦は助っ人にとって大きな試金石となる。

 2軍戦とはいえ、難敵だ。広島の先発予定は開幕投手の野村、昨季15勝を挙げた薮田、成長株の中村祐の3投手。簡単に打てる相手ではなくても、1軍に上がれば当然、そのクラスから結果を出すことが求められる。2軍降格直前はボール球にバットが止まらないなど精神的にも追い込まれていた印象で、3日に出場選手登録を抹消後、金本監督から「3日間の打撃禁止令」を出された。心身ともにリフレッシュしたロサリオがどこまで復調してきているかを見る格好の機会でもある。

 当初はこの広島戦から2軍戦に出場予定だったが、矢野2軍監督に志願して10日の同オリックス戦に出場。「4番・一塁」で先発し、第1打席でいきなりフォークを捉え左前先制打。「だいぶ良くなってきている」と手応えを口にしていた。中途半端な状態で昇格させることだけは避けたい金本監督は「もうちょい。ボール球を見極められて、甘い変化球を打てるようになればね。(期限は)ない、ない」と慎重な姿勢を崩さなかったものの、早期復帰できるに越したことはない。

 ロサリオの不振で球団は緊急補強に動き、メキシコ代表としても豊富な経験があるナバーロと近日中にも正式契約する見込み。ただ、昨季途中に獲得したロジャースは7月1日の獲得発表後、事務手続きや2軍での調整を経て1軍に昇格したのは同18日だった。ナバーロもすぐに1軍戦に出られるとは限らない。新助っ人の動向に関わらず、ロサリオの状態さえ上がれば1軍に呼び戻す方針だ。

 右肩のコンディション不良のマテオが1軍復帰のメドが立っておらず、現状では外国人枠には「2つの空き」がある。打線の低迷を打ち破るにはロサリオとナバーロの共闘が理想。猛虎史上最高の推定年俸3億4000万円の助っ人が、広島の主戦級相手にどんな打撃を見せるのかに注目が集まる。

(山添 晴治)

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2018年6月12日のニュース