阪神ロサリオ、名誉挽回延長V弾!20試合ぶり2号 最後に大仕事

[ 2018年5月1日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4―2広島 ( 2018年4月30日    マツダ )

延長10回、勝ち越しの2点本塁打を放ったロサリオ
Photo By スポニチ

 阪神は30日の広島戦(マツダスタジアム)で、2―2の延長10回1死一塁からウィリン・ロサリオ内野手(29)が左中間に2号2ランを放ち、連敗を2で止めた。前日に続き、この試合でも邪飛を落球する拙守があった4番打者にとっては名誉挽回の来日初の決勝打。1日の甲子園でのDeNA戦から始まる5月反攻への号砲となった。

 両手を大きく広げ、天を仰ぎながら歓喜のホームを踏んだ。待ち望んだ一発。勝負を決める大事な場面で痛快なアーチが生まれた。一岡の高め直球を、左中間スタンドに20試合ぶりの2号2ランだ。

 「チームを勝利に導くことができて、本当に良かった。なかなかプラン通りに行かず、うまく対応できていなかったけど、何とか最後にもう1回集中して打席に入ろうと思って入った。その結果が出て良かった」

 悔しさを胸に秘めて立った打席だった。そこまでの4打席は2度の走者を置いた場面で三振するなど、全て凡退。4回先頭では、2ボールから三邪飛に倒れ、制球に苦しむ薮田を助けるなど、雰囲気はまったくなかった。

 それ以上に痛恨だったのは、前日の試合でも敗戦の一因となった邪飛の落球だ。初回の鈴木の邪飛の追い方が悪く、捕るどころか落下点にすら入れず(失策はつかず)。3回にはエルドレッドの同じような打球を今度はグラブに当てながらこぼし、失策がついた。

 「それまでうまく行っていなかったが、それも野球の一部と思って切り替えてやった」

 ハラハラドキドキの“ロサリオ劇場”といった試合となったものの、最後の最後に大仕事。金本監督も「ハッハハハハ…。見た限りは打てる雰囲気がなかったけどね(笑い)。いい所でやっとね。土俵際というかね。そこからひっくり返したみたいなホームランですわね」と思わず苦笑いだ。ただし「あれは捕らないとアカン。2回も」と、拙守には苦言を呈した。

 開幕第3戦の4月1日の巨人戦で来日1号を放って以来、本塁打が出ていなかった。それでも、連日フリー打撃が終わるたびに片岡ヘッド兼打撃コーチに助言を求めるなど、試行錯誤を重ねてきた。これで6試合連続安打だ。

 「なかなか結果が出ていなかったが、ここ6、7試合で形がつかめてきた。このまま行けばという自分の期待もあったので、そういう意味ではきょう出たのは良かったね」

 3、4月は11勝12敗の借金1で終了。月が変わり、甲子園に帰る1日から貯金生活に向けての再進撃に入る。4番の強烈な一発が、猛虎を目覚めさせたと期待したい。

続きを表示

2018年5月1日のニュース