埼玉栄 ドラフト候補・米倉が新フォームで4回9Kコールド発進

[ 2018年4月26日 18:13 ]

春季高校野球埼玉県大会1回戦   埼玉栄10―0熊谷工 ( 2018年4月26日    上尾市民 )

4回9奪三振と力投した埼玉栄のエース米倉
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 埼玉栄の今秋ドラフト候補右腕・米倉貫太投手(3年)が県大会初戦に先発し、4回2安打9奪三振と好投。打線も、2年生の3番・和田康平内野手(2年)がバックスクリーンに先制2ランを放つなど12安打10点と援護した。

 大谷(現エンゼルス)似で1メートル84、83キロの体格と無駄のないフォームが注目され、この日も9球団が視察した注目候補。今年3月、東北時代にダルビッシュ(現カブス)らを育てた若生監督から「体を大きく使えるし、威圧感も出る」とすすめられてノーワインドアップからワインドアップに変えた。「最近は振りかぶる投手も少ない。人のやらないことにチャレンジしてみようと思った」。当初は対応に苦労したが、今は振りかぶってもぐらつくことはなくなった。この日初回は慎重に入りすぎていきなりピンチを招いたが後続を連続三振で断った。3回には5者連続三振と圧倒も「なんかしっくり来なかった。あの投球を初回からできないといけない」と満足はしていなかった。

 指揮官は「変化球で追い込んで直球で勝負したかったけど、まだダメだったな。バッティングは良かったよ」と独特の若生節で苦笑いした。

 もともとはのんびりした性格だそうだが、エースの自覚も芽生えはじめた。試合中、ベンチの若生監督に「しっくり来ないんですがどこが悪いんでしょうか」と聞いた。チームを勝たせるために課題は早めにつぶしておきたかった。指揮官は「そんなこと試合中に聞かれたの初めてだったよ。でも(エースとして)少し前向きやれるようになったのかもね」と目を細めた。「田中将大さんのようなチームを勝たせる投手になりたい」と米倉。大黒柱となって最後の夏は甲子園で終えるつもりだ。

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2018年4月26日のニュース