マー名誉挽回3勝!直球復活7回途中1失点 得意ツインズ斬り

[ 2018年4月25日 05:30 ]

ア・リーグ   ヤンキース14―1ツインズ ( 2018年4月23日    ニューヨーク )

ツインズ戦に先発、7回途中まで1失点で3勝目を挙げたヤンキース・田中
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 ヤンキースの田中将大投手(29)は23日(日本時間24日)、ツインズ戦に先発し、6回2/3を3安打1失点で3勝目を挙げた。2試合連続で打ち込まれていたが、名誉挽回の快投劇。次回登板は28日(同29日午前10時7分開始)のエンゼルス戦(アナハイム)の見込みで、指名打者で出場することが濃厚な大谷翔平投手(23)とメジャーで初対戦する可能性がある。

 7回途中でマウンドを降りると、本拠地のファンに総立ちの拍手を送られた。田中はやや硬い表情で帽子のつばに手をやりながら、ベンチへ引き揚げた。

 「もちろん、ああいう声援はうれしかったですけど、イニングを投げきれなかったというのもあるし、両方の思いがありました」

 喜び方は控えめだったが3勝目を挙げた投球には「一球一球、しっかりと意味を持って投げられた」と胸を張った。6回2/3を3安打1失点。オープン戦を含め今年は過去の全8試合で許していた本塁打もゼロに抑えた。5回7失点でブーイングされた前回17日のマーリンズ戦との最大の違いは「精度が(今季)一番良かったので、おのずと数は増えた」という直球だった。

 ハイライトは3回2死からの3者連続空振り三振だ。首位打者3度のマウアーを手始めに2、3、4番を斬った。3人にはいずれも追い込んでから直球を投げた後、2番マウアーと3番サノは宝刀スプリット、4番ロサリオにはスライダーでバットに空を切らせた。「直球を意識させながらスライダー、スプリットが生きた」。前回登板で17球だった直球は26球を数えた。

 最速は前回と同じ94マイル(約151キロ)だったが、制球、切れともに増していた。登板間はキャッチボールなどで動きだしからリリースまで、下半身との連動を再確認。直球の手応えは登板前から「前回より手応えは感じていた」という。これで通算5戦5勝と、好相性のツインズを相手に本来の投球を取り戻した。

 ローテーション通りなら28日(日本時間29日)に打者・大谷と対戦する。試合後に問われると「もう次のことですか?今日はゆっくりさせてください」と苦笑。日本では13年に対戦し11打数無安打に封じたが、同じリーグのライバルだけに以前から「対戦したら抑えなきゃいけない。“頑張ってほしいな”では駄目」と静かに闘志を燃やしている。進化を続ける二刀流とのガチンコ勝負を前に、確かな手応えを残した。

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2018年4月25日のニュース