ハム近藤2年ぶり捕手「一塁・中田」「DH・清宮」と共存へ

[ 2018年2月14日 05:30 ]

3回無死一塁、左越え適時二塁打を放つ近藤
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 日本ハムの近藤健介捕手(24)が12日(日本時間13日)、紅白戦に「3番・捕手」で先発出場し、16年以来2年ぶりに捕手での実戦復帰を果たした。チームは正捕手が不在。打撃力が売りの近藤が捕手に入るオプションができれば、中田、ドラフト1位・清宮(早実)の両大砲の併用が可能となる。「捕手・近藤」が2年ぶりの日本一奪回のキーとなる。

 2年ぶりに就いた扇の要。近藤は先発右腕ロドリゲスのナチュラルに動くボールの特性を生かす巧みなリードで3者凡退に打ち取った。わずか1イニングだけの捕手としてのプレーだったが、上々の復帰戦となった。

 「久しぶりの感覚だった。2年やっていないのでまたゼロから。でも、自分が捕手で出られるのはチームにとってプラスになる」。

 昨季まで主力としてプレーした大野がFAで中日へ移籍。現時点で正捕手が決まっていないのが現状だ。さらに清宮の加入によって一塁で中田との競争が生まれた。栗山監督は「渋滞しているポジションがあって、うちは戦力が重なって(片方が)使えないのでは優勝できない。近ちゃんが捕手をできているのであれば幅が広がる」と期待する。中田が一塁、清宮をDHという形で共存ができれば、打線の可能性は無限に広がる。清宮を負担の少ない下位打順で使いながら、自信を付けさせることも可能だ。

 近藤は2、3打席目にそれぞれ左越え、中越えの二塁打を放ち、巧みなバットコントロールを披露した。「打席の中でタイミングやスイング軌道を修正できたのはよかった」。昨季は6月下旬に腰部椎間板ヘルニアの手術を受け、出場は57試合にとどまったが、打率は・413をマークした打撃力に陰りはない。早朝から球場入りし、体幹を鍛えるトレーニングを行うなど再発防止に余念がない。

 「(捕手復帰に向けて)一つ一つクリアしていかないと」と話した近藤が捕手としてのメドが立てば、チームの視界は開ける。 (東尾 洋樹)

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