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【石井一久 クロスファイア】阪神、小野と才木がぶち破る“あと1イニング”の壁

阪神・小野
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 阪神の沖縄・宜野座キャンプを訪問したが、新外国人のロサリオら話題も多く、非常に活気にあふれていた。そんな中、ブルペンに足を運ぶと、2人の投手に目が留まった。ともに2年目の小野泰己と才木浩人だ。

 隣同士で投げていたが、とにかく真っすぐがいい。2人とも150キロ以上の球速が出るが、僕が見るのはスピード表示ではなく、球の質。捕手のミットがひとつ押し込まれるような「パワーボール」を投げる。セ・リーグでは、昨年ブレークした薮田、岡田を代表するように広島にパワーボールを投げる投手が多いが、阪神では久々に出てきた真っすぐの「強さ」で勝負できる投手だろう。

 23歳の小野はルーキーイヤーは2勝7敗に終わったが、何より1軍で15試合経験したことが大きい。2試合だけ1軍で登板した才木は、今年いきなり10勝してもおかしくない素材だ。11日のDeNAとの練習試合では3回を無安打5奪三振。1メートル89の長身からあれだけ質の高い真っすぐを投げられれば、縦の変化球も生きる。金本監督も期待の投手として、2人の名前を挙げていた。

 阪神投手陣で、僕なりの今年のキーワードを挙げると「もう1イニング」――。昨年の先発陣の平均投球回数は5・70で、セ・リーグでは最少(トップは巨人の6・05)、12球団では日本ハムの5・66に次いで少なかった。もちろん、リリーフ陣が充実しているというのもあるが、先発をもう1イニング我慢するよりも、早く救援につないだ方が勝てるという首脳陣の計算もあったと思う。

 36歳のメッセンジャーはまだまだ健在だが、能見は38歳、岩田は34歳とベテランも多い。小野、才木のような生きのいい若手が開幕ローテーションに入り、先発全体の平均投球回数が「6回の壁」を越えるようならば、ペナント争いでシーズン序盤から抜け出す可能性もあるのではないか。

 プロ野球12球団のキャンプ地回りも折り返しを過ぎた。ということで、今年もあと1カ月もすれば、「順位予想」という憂鬱(ゆううつ)な時期がやってくる…。 (本紙評論家)

[ 2018年2月14日 08:55 ]

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