阪神・才木、文句なしの第3クールMVP “神様”杉下氏もフォーク評価

[ 2018年2月14日 05:45 ]

ブルペンでフォークを投げる才木
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 成長目覚ましい阪神・才木が金本監督から第3クールのMVPに選ばれた。2度の実戦があった4日間を振り返り、「才木を選びたいですね」と即答した。

 「前回(7日の紅白戦では2回2失点)は左打者に対して外に抜けていく球が多かったですけど、(11日のDeNAとの練習試合では)完璧ではないものの、上がり目というかね。修正されていたので。彼の直球の速さとか、また期待が膨らみました」

 3番手で登板した11日は3回を無安打無失点。単に結果を残しただけではない。最速152キロを計測した直球を主体に投球を組み立て、5三振や3つの邪飛を奪うなど打者を球威で圧倒した内容が高く評価された。

 球界の大御所にも認められた。クール最終日はブルペンで57球の投球練習。通算215勝を誇り、“フォークの神様”と称される杉下茂氏(92)の目に留まった。臨時コーチを務める中日のキャンプ休日を利用した来訪でブルペンも見学。報道陣から感想を求められ、球界内ではまだ無名に近い才木の将来性に目を細めた。

 「面白いんじゃない。いいフォームで放っていた。まだまだ、これからの人。楽しみだな」

 特に1メートル89の長身から振りかぶって投げ込む姿に「大きく放っている。こぢんまりしていない。いいんじゃないか」と好印象を抱き、決め球の一つとするフォークについても「いいのも放っていた」とうなずいた。

 高卒2年目の19歳。直球は金本監督に、フォークは杉下氏に認められ、初参加の1軍キャンプで存在感は増すばかりだ。11日の登板後には「決めるところでフォークが決まらなかった」と今後の課題を挙げていて“神様”からの評価は自信になるはず。堂々のキャンプ折り返しになった。

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2018年2月14日のニュース