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待望の100打点へ ソフトバンク・柳田3度目の正直なるか

ソフトバンクの柳田
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 【宮入徹の記録の風景】あと1打点足りなかった。ソフトバンクの柳田悠岐外野手(29)は昨年99打点を記録。自身初となる100打点の大台を逃した。柳田は15年に打率・363、34本塁打、32盗塁でヤクルトの山田哲人とともに「トリプルスリー」を達成した。この年の打点も昨年と同じ99打点。シーズン99打点は17人、18度。つまり1人で2度は柳田が史上初めてだった。

 15年は138試合に出場したが、昨年は終盤の故障もあって130試合。打率は・310だから15年の・363より5分以上も低い。それでも自己最多タイの99打点をマーク出来たのには隠れた要因がありそう。そこで15年と昨年の柳田の外野への打球がどう変化したかを調べた。本塁打の平均飛距離は15年の116・8メートルから昨年は119・5メートル(スポニチ本社調べ)と3メートル近く伸びた。さらに外野飛球によるアウトは15年51度から昨年67度に増加。柳田の打球がより遠くまで飛ぶようになったことが分かる。

 こうした傾向を踏まえ、この2シーズンに走者が二塁にいる場面で柳田が単打(内野安打は除く)を放ち、二塁走者が生還したケースを公式スコアから拾ってみた。すると15年は18安打し、うち13人が得点を挙げ生還率は72・2%。それが昨年は16安打して14人が得点。生還率は87・5%まで上がった。一概に結論づけられないが、打球の飛距離アップで相手外野手の守備位置が深めになり、生還率の上昇につながったともとれる。だとすれば今季柳田が100打点を達成する可能性は少なくないだろう。

 「トリプルスリー」つながりでいうと、ヤクルトの山田にも柳田と同じような惜しい記録がある。シーズン40二塁打の記録だ。昨年は巨人のマギーが48二塁打。06年中日の福留がマークした47二塁打のセ・リーグ記録を11年ぶりに塗り替えた。中距離ヒッターの勲章ともいえるが、プロ野球記録は01年オリックス・谷佳知の52本。40二塁打以上だと29人、34度となかなかの難関になっている。山田は14、15年と2年連続で39二塁打をマーク。シーズン39二塁打は8人、9度。柳田の99打点同様1人で2度は山田しかいない。ヤクルトのシーズン最多二塁打は10年青木宣親の44本。山田が復調すれば十分狙える記録だ。

 本塁打で大台といえば40本だろうか。それにあと1本の39本は16年日本ハムのレアードまで19人、21度記録されている。1人で2度は71、78年王貞治(巨人)、96、09年山崎武司(中日、楽天)の2人。王の場合、71年が40本塁打なら63年から74年まで12年連続40本塁打以上と破格の記録誕生となるところだった。

 投手でもあと一歩及ばずの残念な記録がある。シーズン20勝は最近ではハードルが高くなったが、投高時代の50〜70年代には数多く生まれた。だが、柳田の大先輩でもある南海の柚木進にとって大きな壁だった。48年にプロデビューした柚木の1年目からの勝利数は19→13→19→19→19→16→14→3→1。9年間の現役生活で実に4度までが19勝止まりだから運がない。3年目の50年は11月15日の東急戦(大阪)で8―8で迎えた延長10回に20勝を懸けて救援登板した。ところが、3イニング目の延長12回に1点を奪われ8―9で黒星。紙一重の結果で大台を逃している。(敬称略、専門委員)

 ◆宮入 徹(みやいり・とおる)1958年、東京都生まれ。同志社大卒。スポニチ入社以来、プロ野球記録担当一筋。94年から15年まで記録課長。本社制定の最優秀バッテリー賞の選考委員会には、第1回から27回連続で資料説明役として出席。

[ 2018年1月13日 11:00 ]

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