鳥谷 三塁手の決意“3つのグラブ” 来季遊撃用新調せず

[ 2017年12月31日 05:30 ]

鳥谷が18年用に新調した3種類の三塁手用グラブ
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 阪神・鳥谷敬内野手(36)の新たな“相棒”が決まった。18年用に新調した三塁手用のグラブが30日までに完成し、担当する久保田運動具店の和田卓也氏が「3種類を用意しました。今季は(開幕当初)遊撃手用で三塁を守っていましたが、途中からは三塁手用を使用。来季は三塁手用だけ準備しました」と説明した。

 来季はグレーを基調とした配色を初採用。同型で色の違う3種類を用意した。「グレーは落ち着いたというか、どっしりした感じが似合うかなと思いました。いい結果が出たので水色も残しておきたいと思った」(同氏)と、今季使用した水色基調のグラブも見事な復活劇を果たしただけに残した。

 2月の春季キャンプには遊撃手として参加したものの、長年守ってきたポジションへのこだわりを胸の奥に封印して三塁へ本格転向した。慣れない持ち場にも日に日に適応し、三塁手としては初のゴールデングラブ賞を獲得。11月末の表彰式では「打球への反応とか入り方とかは少しずつイメージできるようになってきた」と手応えを口にし、「いろんな部分で辞めるまでうまくなれるんじゃないかと思っています」と一層の向上を誓った。

 新境地を開いた形ながら今月上旬の契約更改後に「レギュラーという感覚はない。もう一回チャレンジしないといけない」と話したように危機感を持ち続ける姿勢は変わらない。遊撃用グラブを新調しなかった点にも、三塁手としての決意がにじんだ。

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2017年12月31日のニュース