大谷、栗山監督との“Xmas対決”で別れ ファンに移籍報告

[ 2017年12月17日 05:30 ]

練習を終え引き揚げる大谷
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 日本ハムは16日、エンゼルスに移籍が決まった大谷翔平投手(23)の記者会見を、25日に札幌ドームで午後6時から開催すると発表した。ファンに無料開放し、会見には栗山英樹監督(56)も同席。12年12月25日の入団会見でも行われた指揮官との「1打席対決」も検討されている。大谷の一挙手一投足は、ファンへのクリスマスプレゼントとなる。

 クリスマスの夜、大谷が札幌のファンへ、感謝の思いを伝える。舞台は日本ハムで5年間、熱い声援を受け続けた札幌ドーム。この日、札幌市内でイベントに参加した栗山監督は「(入団会見の)5年後に同じように送り出してあげられる。けじめをつけて、本人の言葉で感謝の気持ちを伝えることは、凄く重要なこと。みんなで送り出してあげてほしい」と呼び掛けた。

 会見場はマウンド後方に設営される。12年1月、レンジャーズに移籍したダルビッシュの惜別会見で開放されたのはスタンドだけだったが、今回はグラウンドも無料開放する。平日ながら「ファンの行きやすさ」(球団関係者)を考慮して会見は午後6時開始に設定された。自らの声を直接、ファンの耳に届けたい――。異例のナイター開催は、大谷の思いに球団も応えた。

 5年前、入団会見が行われたのも同じ12月25日。その歴史をつなぐイベントを球団は検討している。大谷の会見に同席する栗山監督との1打席対決だ。両者の「対決」は入団会見でも行われ、当時はマウンドと打席の両方で対峙(たいじ)。マウンドの大谷は軽く直球を投げ込み、球場スピードガンは160キロを表示の演出。ワイシャツ姿の指揮官は豪快に空振りした。攻守交代した打席の大谷も笑顔でスイングを披露。この5年間、大谷の二刀流の可能性を信じ、起用するなどともに歩んだ師弟対決は、最高の見せ場となる。この日、大谷は千葉・鎌ケ谷の2軍施設でキャッチボールやマシン打撃で汗を流した。

 栗山監督は「昨年のクリスマスの夜、打撃練習でフォームを変えている翔平の動画が(関係者から)送られてきた。この5年間、クリスマスだろうがなんだろうが野球をやり通してきた」と語った。野球に全てを注いできた大谷が、今度はファンにプレゼントを届ける。 (柳原 直之)

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