巨人、屈辱4位 CS初めて逃すBクラス「現実受け止める」

[ 2017年10月2日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人4―5阪神 ( 2017年10月1日    東京D )

<巨・神>CS進出を逃しファンにあいさつ後に一礼する高橋監督
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 巨人は1日、本拠地最終戦で阪神に4―5で敗れ、4位が確定。球団史上初めてクライマックスシリーズ(CS)進出を逃した。07年から開始されたCSには12球団唯一となる10年連続で出場してきたが、ついに途切れた。Bクラスは06年以来。今季は球団ワースト記録の13連敗を喫するなど、屈辱にまみれたシーズンとなった。

 横浜スタジアムでDeNAが13―7で広島に勝っていた8回裏だった。高橋監督は本拠地・東京ドームでの最終戦に詰めかけたファンを前に口を開いた。

 「ファンの皆さまの大きな期待を感じながら今シーズンをスタートしました。前半戦は苦しい戦い。後半戦は選手の頑張りでCS争いまで来ることができました。今の現実を受け止めて前に進んでいきたいと思います」

 CS進出へ、わずかな望みがあった今季142試合目。高橋監督は執念の采配を見せた。4回に1点を返し、なお1死一、三塁では小林にスクイズをさせて1点差に詰め寄った。直後の5回には前日に先発し、わずか4球で危険球退場となった畠を投入。ところが、新人右腕が連続被弾を許して力尽きた。試合後にDeNAが勝ち、06年以来11年ぶりのBクラスが確定した。

 今季は5月から6月にかけて球団ワースト記録となる13連敗。4コーチを配置転換し、後半戦では最大11あった借金を完済するなど巻き返した。高橋監督は「(前半戦の低迷が)変わることはない。少しは挽回できた部分はあるのは事実」と振り返ったが、Aクラスには届かなかった。昨季は23勝18敗だった1点差試合は、今季13勝27敗。接戦をものにできなかった今季を象徴するように、この日も1点差で敗れ去った。

 エース菅野、マイコラス、田口の3本柱が27の貯金をつくりながら、チームの貯金はわずか3止まり。総得点は優勝した広島の736得点に対し、210点も少ない526得点である。4番を張った阿部は「(打線は)9月が良くなかったので、こうなったと思う」と責任を背負った。

 3年連続V逸だけでなく、CSを逃したのも球団史上初の屈辱。来季も指揮を執る高橋監督は「現実を受け止めないといけないことがたくさんある」と、課題が山積みした今季の戦いを直視した。 (川島 毅洋)

 《巨人のBクラス》巨人が阪神に敗れ、DeNAが広島に勝ったため巨人のレギュラーシーズン4位が確定した。巨人のBクラスは06年(4位)以来11年ぶり。07年から12球団で唯一続いていたクライマックスシリーズ進出は10年連続で途切れた。今季の巨人は広島に7勝18敗と大きく負け越したが、セの他4球団には全て勝ち越し。両リーグが各6球団になった58年以降、同一リーグ4球団に勝ち越しでBクラスは初めてだ。また、この日は4―5で敗戦。今季の巨人は1点差試合に13勝27敗(勝率・325)。チームの1点差試合では75年11勝25敗(・306)、84年11勝23敗(・324)に次ぐ3番目の低勝率。接戦での取りこぼしも響いた。

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