DeNA筒香 2年連続CS弾!弾!3位下克上へGOGO砲

[ 2017年10月2日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA13―7広島 ( 2017年10月1日    横浜 )

<D・広>CS進出を決め梶谷、桑原らと抱き合って喜ぶDeNA・筒香
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 DeNAは1日、広島を13―7で下し、3位が確定。2年連続のクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。4番の筒香嘉智外野手(25)が7―7の5回に決勝の右中間28号ソロ。今季2度目の1試合2本塁打で打撃戦を制した。広島には13勝12敗として勝ち越しを決め、完全優勝を阻止。昨季敗れたCSファイナルステージに進み今季こそ「下克上」を起こす。

 ベンチで見守るラミレス監督の願いは4番打者に届いていた。「筒香が打ってCSを決めてくれると思い描いた」。広島との壮絶な打撃戦。7―7の5回、筒香がフルスイングする。「行ったと思った」。確かな感触。打球は右中間席最上段 まで飛んだ。この日2 本目となる28号ソロは2年連続CSに導く決勝弾となった。

 「思うようにいかないときもあった。でも僕が打てないときは周りが助けてくれた。全員で勝ち取ったCSだと思う」

 初回からアクセル全開だった。先制の30号2ランを放ったロペス に続く2者連続弾をバックスクリーンに叩き込んだ。今季2度目のマルチ本塁打をマークした4番打者に引っ張られ、打線は今季最多の1試合5本塁打で13得点と爆発。満員札止めの2万8966人の観衆を熱狂させた。

 昨年10月15日の広島とのCSファイナルステージ第4戦。敗退が決まり、16打数1安打に終わった筒香の目に涙があふれてきた。「広島はホンマにいいチーム…」。CSで敗れ、レギュラーシーズンでも19・5ゲーム差をつけられ、独走を許した。この差を埋めるために自分がすべきことは打つしかない。ロッカールームを出るとき、目に涙はなかった。

 WBCに出場した今季の序盤は、打撃不振で苦しんだ。6月中旬からルーティンを変えた。試合開始直前に室内練習場に向かい、バットを振る。「疲れもあって体が思うように動かなかった。動きを良くするため」。6〜8月の月間打率は全て3割超え。変化を恐れずに現状の自分と向き合い、不振から抜け出した。

 広島に13勝12敗としセ5球団の中で唯一勝ち越した。連敗は最長で4。昨季初のCS出場を果たした若いチームに安定感が加わり、巨人とのCS争いを制した。主将の筒香は「浮き沈みがなくなった。常に一緒の雰囲気で戦えた」と成長を感じ取った。広島への本当のリベンジはこれから始まる。2位・阪神とのCSファーストステージを勝ち抜き、再び――。「去年は広島に負けて横浜に帰ってこられなかった。今年は必ず帰ってくる」。男に二言はない。(中村 文香)

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