広島、虎離した6・5差!会沢2発「先発投手に白星うれしい」

[ 2017年9月4日 05:30 ]

セ・リーグ   広島9―2ヤクルト ( 2017年9月3日    神宮 )

2回1死一塁、会沢が左越えに2ランを放ちスタンドも大盛り上がり
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 押し返した。広島は9得点快勝。2位で追う阪神とのゲーム差を8月25日以来9日ぶりに広げ、6・5差とした。5日からの直接対決3連戦を前に、この事実は大きい。

 3本塁打で飾った敵地神宮3連勝。2回、山中を早々と捉えた。松山が昨季に並ぶ自己最多の10号同点ソロを右へ運ぶと、会沢が1死一塁から左翼ポール際へ勝ち越しの4号2ラン。会沢は7―2の6回には近藤から5号ソロを放ち、自身初の1試合2発だ。試合前練習で「仮想山中」の下手投げで打撃投手を務めた石井打撃コーチの労にも報いた。

 会沢は「ホームランはたまたま。勝ったこと、先発投手に白星がついたことが凄くうれしい」と笑った。不安定だった先発・岡田を立て直した女房役。初回に先制され、なおも1死一、二塁で坂口に1ボールとするとタイムを取った。「自分の球を信じて投げてこい」。ピンチ脱出が逆転劇につながった。

 引退した黒田博樹氏の言葉を心に刻む。昨季中、「リードを信じて投げられるかどうか。投手はそれによって腕の振りや結果が変わる」と教わった。信頼関係構築に、より時間を割くようになった。

 自己最多の94試合目の出場も「100試合が一つの目標」と特別視することはない。11年目の29歳。若い投手の躍動は、この兄貴分の存在が大きい。 (桜井 克也)

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2017年9月4日のニュース