阪神・福留、通算350二塁打&同点打 連勝ストップも希望の光

[ 2017年9月4日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2―4中日 ( 2017年9月3日    甲子園 )

6回裏1死三塁、福留は同点となる左前適時打を放ち、ガッツポーズ
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 連勝は止まっても、主将のバットから発せられる快音は止まらない。前夜は先制犠飛にダメ押し弾と大活躍だった阪神・福留が、この日は4回1死から右翼線を痛烈に破る二塁打。プロ野球史上41人目の通算350二塁打をマークすると、1―2の6回1死三塁では左前に一時同点となる適時打を放ち、気を吐いた。

 メモリアルな一打で好調ぶりと貫禄を示した。4回、中日先発・小笠原の2球目が抜けて顔面付近を襲い、鬼の形相でにらみつけた。試合後は「まあまあ、それは別に」と振り返ったように気持ちをすぐに切り替え、同じく内角に来た4球目チェンジアップを思い切り振り抜いた。

 「積み重ねてきたものだろうけど、自分の打撃を表している数字なのかなと思う」

 過去に30本塁打を2度記録しているようにパンチ力も十分だが、外野の間を抜く二塁打も持ち味。歴代1位487本の立浪和義(元中日)は、PL学園、中日と背中を追い続けてきた憧れの先輩で「やっぱり二塁打というと立浪さんのイメージやね」と笑う。米国でも111本打っており、日米通算なら461二塁打と肉薄。球史に残る記録と虎党の記憶にその存在を焼き付けながら、残りのシーズンもチームを引っ張る。(山添 晴治)

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2017年9月4日のニュース