阪神ミス連発で連勝ストップ 痛恨取りこぼしに指揮官「未熟」

[ 2017年9月4日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2―4中日 ( 2017年9月3日    甲子園 )

東球審(右)に交代を告げる金本監督
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 阪神は3日の中日戦に2―4で敗れ、長期ロード終了後、初の黒星を喫し連勝は5で止まった。新加入したルイス・メンドーサ投手(33)が初登板初先発し7回4失点と今後に光を灯す粘投を見せたが、野手陣が見えないミスを犯したことが敗戦につながった。

 広島の背中だけを追いかけている「一戦必勝」態勢の中、下位相手に白星を取りこぼした。金本監督は長期ロード明け6連戦を5勝1敗で滑り出した星勘定よりも、この日の負け方を問題視。残り22試合。逆転優勝を狙うチームのあり方を、自らにも言い聞かせるように話した。

 「(6連戦は)いい試合もあったし、今日みたいな試合もあったし…。そこが、ちょっとモロさというか、まだまだチームの未熟さというか、そういうところだと思う。そこを、しっかり立て直していかないと」

 守備の乱れが失点につながった。4回には亀沢のゴロを処理した植田が一塁に悪送球(記録は内野安打と失策)。無死二塁と傷口を広げてメンドーサの足を引っ張り、ゲレーロの先制2ランを招いた。同点に追いついた直後の7回1死無走者では、福田の打球を逆シングルで処理しようとした上本が打球をスルー(記録は中前打)し、決勝点の呼び水に…。2死一、二塁から武山に浴びた中越え二塁打の中継プレーで、2人目の走者・高橋をアウトのタイミングだったが捕手・坂本が捕球できず生還を許したことも痛かった。結果的には、拙守で試合の流れを明け渡した。

 もちろん、ミスをしようとして、する選手などいない。ただ「気持ち」が伝わってこなかったことが問題なのだ。指揮官は「あれ(上本の守備)は、もう体で行かないと。負けられない試合の同点(の状況)で。そういう(状況の)守りには見えない。しようがない。僕がそういう選手を使っているんですから」と悔いた。

 首位・広島とは再び6・5ゲーム差に広がった。5日からは敵地・マツダで逆転Vに向け正念場となる直接対決3連戦に臨む。「やるだけですよ」。魂をかけた大一番に向け、金本監督は短い言葉に闘志を込めた。(惟任 貴信)

 《広島3連戦、●か△でM灯》阪神は長期ロード明け初黒星で連勝は5で止まった。5日から首位・広島と行う直接対決3連戦中に、負けるか引き分けた時点で自力優勝の可能性が消滅。広島に優勝マジック12(引き分けなら13)が再点灯する。

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2017年9月4日のニュース