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侍J稲葉新監督 清宮を東京五輪呼ぶ「非常に興味ある」

ユニホームに袖を通し笑顔でガッツポーズを見せる稲葉新監督
Photo By スポニチ

 侍ジャパンの新たな指揮官に決まった稲葉篤紀氏(44)が31日、都内のホテルで就任会見を行った。20年東京五輪での金メダル獲得を目標に掲げた稲葉新監督は、3年後に21歳となる早実・清宮幸太郎内野手(18)の能力を絶賛。高校通算最多タイの107本塁打を誇る大砲が、侍ジャパンの一員として五輪に臨む可能性が出てきた。

 壇上で会見に臨んでいた稲葉新監督の口調が、ひときわ熱くなった。前日の西東京大会決勝で敗れたばかりの早実・清宮。若きスラッガーの、将来の侍ジャパン入りの可能性について聞かれた時だ。

 「非常に僕の中で興味を持っている選手。体も大きくなり、パンチ力もある。左のホームラン打者はソフトバンクの柳田選手はいますけど、なかなかああいう選手は出てこない。非常に興味がある」

 自身も同じ左打者。稲葉新監督は2度「興味」という言葉を繰り返して、思いの強さを表した。3年後、清宮は21歳。新たに就任した山中正竹強化本部長は、東京五輪のチーム編成について「アマ、学生も対象になる。最終的にベストなメンバーを選ぶ」とし、プロアマ混合となる可能性を示した。清宮は早実卒業後、大学進学が濃厚。稲葉新監督は「スピードに慣れていくことが大事。いろんな可能性を含めて今後も見守り続けたい」と、今後もその姿を追い続けたい意向だ。

 初陣となるのは11月の「アジアプロ野球チャンピオンシップ2017」。チームは24歳以下で編成される。「3年後に向けて若い選手を試してみたい」と日本ハム・大谷、広島・鈴木らが主力になるが、指揮官はそこに清宮が割って入ってくる未来を思い描く。「アマチュア、アンダー(世代の代表チーム)もしっかり意識しながら見ていく」としており、清宮の招集が確実な9月開催のU―18ワールドカップ(カナダ)も視察対象となるのは間違いない。

 44歳の若き指揮官。「一番大切なのはチームの和、結束力。僕はずっと全力疾走でやってきた。そういう熱い選手たちを集めて、熱い戦いをしていく」と所信表明した。最後に野球競技が行われた08年北京五輪。稲葉新監督は選手として出場も無念のメダルなしに終わり「もう一度、リベンジしたいという思いがずっとあった」。背番号は打撃コーチを務めていた今年3月のWBCと同じ「80」。こちらも準決勝で敗れた悔しさを忘れないためだ。「もちろん金メダル。そこしか目指しません」。その口調は、最後まで熱かった。 (鈴木 勝巳)

 ◆稲葉 篤紀(いなば・あつのり)

 ☆生まれとサイズ 1972年(昭47)8月3日、愛知県生まれの44歳。1メートル85、94キロ。左投げ左打ち。

 ☆イチロー 少年時代、同じバッティングセンターで腕を磨いた。中京(現中京大中京)3年夏は愛知大会決勝でイチローの愛工大名電に敗れた。

 ☆野村克也監督 法大ではプロと縁遠い存在だったが、明大戦で息子の観戦に来た当時ヤクルトの指揮官の目に留まる。94年ドラフト3位でヤクルト入り。

 ☆稲葉ジャンプ 04年オフにFA宣言。目標の大リーグ入りはならず、日本ハムに移籍。活躍でファンの心をつかんだ。打席に立つとファンが跳びはね、観客席が揺れた。

 ☆通算成績と国際大会 通算2213試合で打率・286、2167安打、261本塁打、1050打点。首位打者、最多安打1度。日本代表として08年北京五輪、09、13年のWBCに出場。

 ☆SCO 14年に現役引退し、野球の普及や社会貢献活動を担う日本ハムのスポーツ・コミュニティ・オフィサー(SCO)に就任。解説者としても活躍する。SCOは今後も留任し、島田利正球団代表は「代表監督になることで、SCOとしての価値も上がると思う」と期待。

 【過去の侍ジャパン監督就任会見】

 ◇王貞治(06年WBC優勝) 05年10月10日にヤフードームで会見。「やる以上は最後の試合、決勝までいって勝ちたい」と“初代世界一”宣言。ソフトバンク監督を務めており、12日からのロッテとのプレーオフ直前の会見となった。

 ◇星野仙一(08年北京五輪4位) 07年1月25日、日本代表編成委員会で正式決定し契約書にサイン。野球人生初めての日の丸のユニホームに「五輪は子どもの頃からのあこがれ。この(会見の)壇上にいる以上、金メダルしかいらないということ」などと話した。

 ◇原辰徳(09年WBC優勝) 巨人監督だった08年11月12日に会見。伊東勤総合コーチ(現ロッテ監督)らコーチ陣6人も発表し、会見前にはスタッフ会議を行って代表候補48選手を選出した。原監督は「目標は世界一。最強の侍ジャパンをつくる」と訴えた。

 ◇山本浩二(13年WBC準決勝敗退) 12年10月10日の就任会見で「3連覇を目指して、気持ちを一つにして向かっていく」。チーム編成については「日本の選手の刺激になる」と大リーガーを軸にしたい考えを明かし、「実績のある選手」とレイズを自由契約となった松井秀喜の名前も挙げた。

 ◇小久保裕紀(17年WBC準決勝敗退) 13年10月9日、監督未経験だった42歳の若き指揮官は「最終的には17年WBCでの世界一奪還を目指す」と所信表明。契約は4年間で「迷いはあったが、勇気を持って決断した」との思いも吐露した。

[ 2017年8月1日 05:30 ]

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