シリング氏 過激発言再び ジョーンズの人種差別被害は“たくらみ”

[ 2017年5月18日 13:47 ]

カート・シリング氏 (AP)
Photo By AP=共同

 オリオールズのアダム・ジョーンズ外野手が敵地ボストンでのレッドソックス戦で観客から人種差別行為を受けたことは大きな問題となった。ジョーンズはアフリカ系米国人の自分に対してファンから侮辱的な言葉を浴びせられたといい、レッドソックス側もジョーンズとオリオールズに謝罪したが、これをジョーンズの虚言だと主張するのがカート・シリング氏(50)。ボストンのラジオ局WEEIはこの件に関する同氏のメールを16日に更新されたブログで紹介した。以下がその内容となる。

 「ジョーンズが嘘を言い続けるのであれば、それでいい。人種差別の存在を否定する人間などいない。嘘をつき続け、彼の言葉を信じる人間がいる限り、架空の人種差別が存在し続ける。何らかの理由でアフリカ系米国人は自分たちのみが人種差別について語ることができると考え、白人は人種差別主義者とされる。もし、ファンがジョーンズに侮辱的な言葉を浴びせたというのなら、そのファンはすでに誰であるかが特定されているはず。人々が彼の言葉を信じるのは、ボストンに白人の人種差別主義者が多く住んでいるから。ジョーンズには人々の意識を人種差別に向かせるというたくらみがあるのだろう」。

 メジャー通算216勝を挙げたシリング氏。引退後は解説者として活躍していたが、ソーシャルメディア上での度重なる過激な発言が問題となり、その職を失った。このジョーンズの件に関しても、4日のニューヨーク・デーリー・ニューズ紙(電子版)に「彼の話はでたらめ」といった同氏のコメントが掲載。今回、その主張を再びメディアに対して繰り返した。

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2017年5月18日のニュース