野村熱投も無援 ソロ1本に泣く「勝負にいったけど…悔しい」

[ 2017年4月26日 05:43 ]

セ・リーグ   広島0―1巨人 ( 2017年4月25日    マツダ )

<広・巨>8回1失点の好投も、マギーへの1球に泣いた野村(右)
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 広島・野村祐輔投手(27)は25日、巨人戦(マツダ)に先発し今季自身最長となる8回を投げ5安打1失点の力投を見せたが、攻撃陣が巨人・菅野に4安打完封され今季初黒星を喫した。4回2死からマギーに浴びたソロアーチが決勝点となった。チームは首位攻防3連戦の初戦を落とし、2位・巨人に0・5ゲーム差に詰め寄られた。

 1球に泣いた。同学年である巨人・菅野との先発対決。先制点が大きな意味を持つことを理解していただけに、悔やまれる結果となった。0―0の4回2死、カウント1ボール1ストライクからのカーブをマギーに捉えられた。打球が左翼席2階の看板に直撃するのを見届けると、野村は思わず天を仰いだ。

 「(打ち取るために)勝負にいったんですけど…。チームが勝てなかったのが本当に悔しい。それだけです」

 初球カーブで見逃しストライクを取り2球目チェンジアップはボール。3球目に選択したのもカーブだった。低めに制球され、決して悪い球ではなかったが、結果的にこの1点が最後まで重くのしかかった。8回1失点も敗戦では意味がない。試合後、右腕の表情はさえなかった。

 「大学時代から仲が良い」と公言する菅野との投げ合い。互いに勝敗が付かなかった11日に続き、対決は通算6度目となったが、投げ合いに負けた。15年9月24日以来の巨人戦の自身黒星となり、チームにとっても痛い敗戦となった。

 緒方監督は「祐輔はよく投げてくれた。あのホームランだけだった」とかばい、畝投手コーチも「しっかり投げてくれたんだけど。8回まで5安打。よく先発としての役割を果たしてくれた」とねぎらった。巨人戦は昨季は4試合に先発し3勝負けなし。この日は3者凡退が2、8回の2度しかなかったが、相性の良さを最大限に発揮して最少失点でしのいだのが、せめてもの意地だった。

 チームは10連勝の後、3勝7敗と黒星が先行し、気がつけば巨人に0・5ゲーム差に迫られた。それでも、まだ4月で順位はあまり関係ない。野村の次回登板は5月2日の中日戦(マツダ)が濃厚だ。各球団のエース級との対決が続くだけに、ジョンソンを欠く中で昨季16勝右腕の真価が問われる戦いは続く。(柳澤 元紀)

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2017年4月26日のニュース