「外れ外れ1位」ハマの浜ちゃんもう2勝 虎党が阪神斬り

[ 2017年4月26日 05:48 ]

セ・リーグ   DeNA1―0阪神 ( 2017年4月25日    甲子園 )

<神・D>6回まで無安打の好投で2勝目をあげた浜口はラミレス監督にねぎらわれる
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 DeNAの守護神パットンが最後の打者・糸原を遊ゴロに打ち取った瞬間、ベンチの浜口は手を叩いて喜んだ。6回2/3を2安打無失点。12球団新人トップとなる2勝目。虎党で埋まった甲子園の夜風が心地よかった。

 「甲子園の雰囲気は思っていた以上に凄かったけど、自分の投球をするしかない」

 特別なマウンドだった。父・顕人さんの影響で虎党になり「金本監督のファンでした」と打ち明ける。その父がスタンドで見守る中、最速150キロの直球と得意のチェンジアップに加え、スライダーとカーブもさえた。

 6回まで無安打投球。7回、先頭・糸井に左前打を浴びてノーヒットノーランは消えたが、「多分打たれるだろうなと思っていた」。その後、2死満塁を招いて降板したが、2番手・山崎康が後続を抑えると、8回は三上、9回はパットンが無失点リレーで2勝目を届けてくれた。

 昨年10月21日、ドラフト会議翌日の指名あいさつでは、ラミレス監督から「どこを相手に投げたいか?」と問われ、阪神と答えた。「勝って(父に)恩返しがしたい。敵地(甲子園)で阪神ファンをブーブー言わせたい」。そして半年後、「父は複雑かもしれませんが、喜んでくれると思う」と有言実行とした。ラミレス監督も「ハマちゃんがやってくれたよ!彼にとって全てがうまくいった」と喜んだ。

 昨秋ドラフトでは明大・柳(中日)、さらに桜美林大・佐々木(ロッテ)の抽選を外したDeNAから指名され「外れの外れ」での1位入団。だが、プロの世界に入ったら関係ない。「これで満足せずに、もっともっと勝てるように頑張りたい」と力を込めた。(原田 真奈子)

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