11年ドラ2松本開花!千賀から2発 ハム9連敗も光

[ 2017年4月26日 05:52 ]

パ・リーグ   日本ハム5―7ソフトバンク ( 2017年4月25日    北九州 )

<ソ・日>8回無死、左越え本塁打を放った松本
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 9連敗の中に、希望の光があった。3―5の8回無死。日本ハム・松本は集中した。2ボールからの3球目、千賀の148キロ内角直球を強振。左中間席にこの日2本目となる本塁打を叩き込み「良いカウントに持っていけた。良い打球が飛んでくれた」と振り返った。

 3回にはスライダーを捉え、左翼席にプロ初アーチの先制3ランを放った。千賀から1試合で2本塁打した初めての選手だ。この日が初対戦で「映像でしか見たことがなかったので、積極的に攻めていこうと思った」。初回の1打席目はファウルとなったが初球を強振した。思い切りの良さが結果につながった。

 昨季にプロ初打点を挙げ、今季がプロ6年目。3月下旬に左太腿裏を痛め、まだ万全ではないが、1軍昇格、即先発出場した23日の西武戦で2安打1打点と奮闘した。2戦連続のスタメン起用に応えた。09年夏、栗山監督がキャスターだった時代に、高野連からの特別許可を得て初めて取材したのが帝京のスーパー1年生と呼ばれた松本だ。近藤ら同期が先に1軍で活躍し「テレビで見て悔しい気持ちだった」。WBCで日本選手唯一のベストナインに選出された剛腕に試合では敗れたが、意地の2発を見せた。

 9連敗は栗山政権ワーストタイで借金13。首位・楽天とのゲーム差は11・5まで開いた。指揮官は「勝たないと意味がない」としつつ、松本の活躍に「素晴らしかった」と目を細めた。松本は「勝てれば良かったけど、悔しい」と言った。昨季はこの11・5ゲーム差をひっくり返した。遅れてきた若武者が起爆剤になる。(柳原 直之)

 ◆松本 剛(まつもと・ごう)1993年(平5)8月11日、埼玉県川口市生まれの23歳。青木北小1から野球を始め、青木中では川口シニアに所属。投手兼内野手だった。帝京では1年春からレギュラー。甲子園には1年夏、2年春、3年夏の3度出場。11年ドラフト2位で入団。今季年俸は650万円。1メートル81、78キロ。右投げ右打ち。

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