原口外してまで起用も…中谷拙守のち4三振 金本監督「殻破れ」

[ 2017年4月26日 05:10 ]

セ・リーグ   阪神0―1DeNA ( 2017年4月25日    甲子園 )

<神・D>9回無死、中谷は見逃し三振に倒れる
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 今季初の零敗を本拠地で喫した阪神の金本監督は「浜口は球は良かったし、そう簡単に点は取れないだろうと思ったけど…」と言葉を絞り出した。初対戦だった新人左腕に手玉に取られ、6回まで無得点どころか無安打に抑え込まれた。

 7回に糸井の左前打で沈黙を破り、2死満塁と攻め立てた。8回も2死二、三塁で福留まで打順を回しながら最後まで本塁が遠かった。8回途中まで1失点の秋山を見殺し。特に今季初めて原口を先発から外してまで5番起用した中谷が攻守両面で精彩を欠いた。

 「初回のミス…記録はヒットだけど、あれを後悔して引きずっているような4打数4三振。そこをやっぱり、殻を破っていかないと。いつも言うように、引きずっているようではダメだし、引きずるくらいなら取り返すんだという悔しさを良い意味で引きずらないと。マイナスに引きずっているように見えたけどね」

 昨年9月4日のDeNA戦(甲子園)以来2度目だった一塁での先発出場。経験不足は否めなかった。初回2死三塁。筒香が放った一塁への強襲ゴロに腰を引いてしまった。打球はミットをかすめて右前へ。記録に表れないミスで献上した先制点が結果的に決勝点になった。

 守備のミスが打撃にも影響を及ぼした…と金本監督の目には映った。浜口に対しては3打席連続で3球三振の屈辱。最終回もパットンの低めの速球に手が出ず、プロ初の1試合4三振。精神力を好打者の条件の一つに掲げるだけにミスを取り返す「たくましさ」をまな弟子に求めた。

 「本当、これをいい勉強にしないと、彼も。いい経験というか。次、同じようなことがあった時には、たくましさを見せてくれないと」

 指揮官の思いは中谷本人にも届いている。「自分のミス。ちゃんと全部やっていきます」。5カードぶりの初戦黒星は確かに痛い。ただ、この一敗が若虎を育てる敗戦なら安いものだ。(惟任 貴信)

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2017年4月26日のニュース