履正社45発男・安田が宣戦布告「清宮君にも負けない」

[ 2017年1月28日 05:30 ]

第89回選抜高校野球大会出場校決定

センバツ出場を決め、喜ぶ履正社ナインと素振りで意気込む安田(中央)
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 第89回選抜高校野球大会(3月19日から12日間、甲子園)の出場32校を決める選考委員会は27日、大阪市北区の毎日新聞大阪本社であり、昨秋の明治神宮大会覇者の履正社(大阪)が3年ぶり7度目の出場を果たした。高校通算45本塁打の安田尚憲内野手(2年)は、初優勝と特大アーチを公約に掲げた。

 『恋ダンス』でノリノリの特大弾予告だ! 高校通算45本塁打を誇る履正社の安田は早実・清宮に宣戦布告した。

 「パワー、飛距離は誰にも負けないつもり。清宮君にも負けないよう、同じレベルで戦いたい。全国制覇が目標です」

 昨秋の明治神宮大会決勝では先に一発を放ったライバルに負けじと右翼席へ豪快弾を放り込んだ。甲子園での再戦を問われると「1回戦では当たりたくありません」と報道陣を笑わせた。

 ノリノリで本大会を迎える。開会式の入場行進曲は星野源の『恋』。昨年TBS系で放送された人気ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の主題歌で、エンディングで主演の新垣結衣らが踊る『恋ダンス』は爆発的ブームになった。女優・長澤まさみのファンだが、ドラマや映画観賞が趣味の安田は『逃げ恥』の全話をチェック。ガッキーに気持ちが傾きかけたが「そこは簡単には裏切れない」と男気も満点だ。

 野球を始めた小学1年から甲子園での本塁打が夢だった。今も理想に掲げるのが昨夏大阪大会1回戦の関大第一戦。舞洲の右中間最深部へ特大3ランを放った。「自分のスイングを貫いた結果の本塁打なら最高の形。イメージは甲子園の深い左中間へ打つこと」。45本塁打中、左翼方向への本塁打は1本もないが、聖地で新しい自分を見せる準備は進んでいる。

 昨年12月から従来よりテークバックを大きくし、外の球を打ち返す練習を徹底している。寺島(ヤクルト1位)から譲り受けた木製バットで鍛錬を積む。岡田龍生監督(55)から指令も飛んだ。「すべての方向で本塁打を。甲子園でアピールしろ」――。清宮との再戦は頂上決戦こそふさわしい。運命を変える春にするつもりだ。(吉仲 博幸)

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2017年1月28日のニュース