福留 目指すは不惑の金本超え!打率・307、27発108打点

[ 2017年1月22日 05:50 ]

福留は自主トレを公開し笑顔で練習する
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 目指せ!「不惑のアニキ」―。阪神・福留孝介外野手(39)が21日、甲子園球場室内練習場で自主トレを公開。4月で40歳を迎えるチーム最年長の新主将は同じ40歳シーズンで打率・307、27本塁打、108打点の好成績を残した金本知憲監督(48)にならい、今季もキャリアハイを狙うことを宣言した。

 福留は日焼けした精悍(せいかん)な顔で現れた。年末年始は米国・ロサンゼルス、ハワイなどで単身トレーニング。連日の走り込みで体は引き締まり、年齢による衰えなどみじんも感じさせない。不惑を迎える今季への意気込みをきっぱりと言い切った。

 「実際にユニホームを着てプレーしている以上、常に上を目指していいものが出せるように。それを目指してやります。それにチームの成績がリンクしなければ、選手としては面白くないし、チームが勝つことが第一の優先事項。その中で自分の成績が付いてくるのであれば、本当にベストですね」

 昨季は一気に若返った打線の中で圧倒的な存在感を放った。孤軍奮闘する試合も多く、06年以来10年ぶりの3割超えとなる打率・311。円熟味を増した打撃で、13年の阪神加入後最高の成績を残した。ライバル球団を見ても、リーグMVPに輝いたのは一つ年上の広島・新井。4月で40歳の大台に乗るとはいえ、まだまだ老け込む年齢でないことは自他ともに認めるところだ。

 「40になるからとかは関係ない。僕より上の方もいらっしゃるし、みなさん元気ですから。そういう意味では僕自身も若い選手に負けないようにやれたらいい」

 一つの大きな目標となるのが金本監督の残した数字だ。ともに左打ちの外野手で同じ4月生まれ。指揮官は40歳シーズンだった08年に打率・307、27本塁打、108打点というキャリア屈指の好成績をマークした。福留は大砲タイプではないだけに本塁打数は厳しくとも、打率、打点は十分に手の届く範囲にある。

 現在は例年通りバットを一切握らず、ケガなくシーズンを乗り切る体づくりに専念。先日初参加した名球会のイベントでは元広島の前田智徳氏から「やっぱり技術的なことよりも体のケアが一層大事になってくる」と金言をもらった。1年間、本来の力を出し続けることができれば、指揮官に迫る数字は自ずと付いてくるはずだ。 (山添 晴治)

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2017年1月22日のニュース