掛布2軍監督、守備にこだわる!2年目の春も“イズム”満載

[ 2017年1月22日 06:10 ]

トークショーで若手選手にゲキを送る掛布2軍監督
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 今春の安芸は守備にこだわる! 阪神・掛布雅之2軍監督(61)が21日、2軍組を主体とする高知安芸での春季キャンプへ向けて守備重視の方針を打ち出した。

 「練習量というより、守備でボールを捕るポイントを意識して野球をやろうと。それが打ったり投げたり、すべての腕と球との距離だとか、そういうものにつながると思う。去年はどうしても、1軍に上げるためには打たせなければという意識が強すぎた部分がある」

 立ち返ったのは基本中の基本だ。現役時代は本塁打王を3度獲得するなど強打で知られた一方、6度のダイヤモンドグラブ賞(当時)を受賞した三塁守備にも定評があった。それだけに守備から生まれる打撃のリズムも熟知している。

 「守備は守備、打撃は打撃と考えがちだけど全部連動させてメニューをこなした方が絶対にプラス。守りから考えて打撃面につなげた方が選手たちもスムーズになる。もっと考えて、丁寧に野球をやろうということ」

 もちろん打撃練習をおろそかにするつもりもない。「室内練習場もあれだけ広さがある。人数もファームは多くないはずだし、一人一人の(打撃練習)時間が減ることはない」。攻守で練習時間の配分を変えるというよりは選手の守備に対する意識付けを徹底させることが狙いだ。

 「(打撃時にも)きちんと球を見るポイントが絶対に良くなるはず。ボールを見る距離は絶対にあるから、それを(守備から)覚えさせていく」

 すべての動きを守備に結び付けることで基礎力を向上させる考え。就任2年目の春も“掛布イズム”は満載だ。(久林 幸平)

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2017年1月22日のニュース