オリ 糸井補償に金田獲得を発表 球団本部長「来年1軍で戦力に」

[ 2016年12月17日 05:30 ]

オリックスが獲得した金田
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 オリックスは16日、阪神へFA移籍した糸井嘉男外野手(35)の人的補償として阪神から金田和之投手(26)の獲得を発表した。

 150キロ超の直球とスライダー、カーブが武器で、先発、中継ぎ両方で期待。背番号は未定で、年内にも入団会見を開く予定だ。糸井はBランクで、あわせて今季年俸2億8000万円の40%に相当する1億1200万円を金銭補償として受け取る。

 選考基準は明確だった。左右やポジションにこだわらず即戦力を優先。長村裕之球団本部長は「来年1軍で戦力になってもらえる選手を選ばせてもらった。野手や左投手というのも(候補に)ある中で年齢的にも若いし体調面を含めて総合的に判断した」と説明し、「福良監督も(特徴を)良く分かっているし、私も最近の映像を確認した。先発もリリーフもできるので状況次第だが、中継ぎ起用になると思う」と期待を寄せた。

 阪神から届いていたプロテクト28人を除く獲得可能な選手の中から人選。<中継ぎ左腕>や<右打ち外野手>という補強課題に増して重視したのが故障歴の有無だ。数選手に絞った上で再協議した15日の編成会議では入念な調査結果を持ち寄った。金田はプロ2年目の14年に40試合に登板して先発勝利を含む5勝を挙げるなど通算56試合で7勝1敗、防御率4・27。4年ぶり最下位に沈んだ今季からの逆襲を期す来季へ1軍戦力として起用できると判断した。

 金田は阪神球団を通じて「突然のことで正直驚いています。タイガースを離れるのは寂しいですが、少しでも早く気持ちを整理し、切り替えて、来季、オリックスの勝利に貢献できるように頑張りたいと思います」と新天地での飛躍を誓った。

 ◆金田 和之(かねだ・かずゆき)1990年(平2)9月18日生まれ、鹿児島県出身の26歳。都城商では甲子園出場なし。大院大から12年ドラフト5位で阪神入団。2年目の14年に1軍デビューし、主に救援で5勝。今季は救援6試合で1勝。通算成績は56試合7勝1敗0セーブ、防御率4・27。1メートル84、83キロ。右投げ右打ち。

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