米男性誌が選出 プレーオフ史上で最も圧倒的な投球を見せた5投手は?

[ 2016年12月12日 16:00 ]

ジャイアンツのマディソン・バムガーナー投手 (AP)

 米国の男性誌「メンズ・フィットネス」(電子版)は7日にメジャーリーグの特集記事を掲載。プレーオフ史上において最も圧倒的な投球を見せた5投手を選出した。

 記事は「プレーオフでの登板はすべてのスポーツの中でも最もタフなものの一つと考えられる」という書き出しで始まり、「彼らは相手打者を圧倒してチームをワールドシリーズ制覇に導く」とあった。メンズ・フィットネス誌が10月に圧倒的な投球を見せたと考える投手は以下の通り。寸評も同誌のものだが、一部を加筆した。

▽マディソン・バムガーナー
 身長1メートル95、体重113キロ。ノースカロライナ出身のカントリーボーイは歴代最高のプレーオフ投手だ。どのような状況であっても登板して得点を許さない。ジャイアンツをワールドシリーズ制覇に導いた2014年のプレーオフでは驚異的なパフォーマンスを披露。4勝1敗、防御率1・03という好成績で、52回2/3は同一年におけるプレーオフ史上最長イニングだった。ロイヤルズとのワールドシリーズは第1戦と第5戦に先発。第7戦には5回からリリーフ登板して“胴上げ投手”となった(同シリーズMVP)。ワールドシリーズにはこれまで通算5試合に登板して4勝無敗、防御率0・25。

▽マリアノ・リベラ
 もし重要なプレーオフの試合において、1イニングだけ登板させる投手が必要であれば、リベラ以上の投手を探すことは難しいだろう。攻略はほぼ不可能なカッターを武器に、数多くのメジャー記録を樹立した。その中にはプレーオフ史上最高の防御率0・70と最多の42セーブも含まれる。ヤンキースは1990年代後半から2000年代にかけて5度のワールドシリーズ制覇。その栄光はリベラ抜きではありえなかった。

▽アンディ・ペティット
 力強いストレートと多彩な変化球を武器に、ヤンキースのペティットは数多くプレーオフでのマウンドに上がった。通算19勝はプレーオフ史上最多。183奪三振も史上2位で、リベラ同様、間違いなくヤンキース黄金時代の立役者だ。

▽ジョン・スモルツ
 1990年代から2000年代にかけてのブレーブス黄金期を支えた投手。199奪三振はプレーオフ最多記録で、通算15勝もペティットに次いで史上2位と10月になってもパフォーマンスは落ちなった。2015年に米国野球殿堂入り。

▽サンディ・コーファックス
 故障のためにキャリアは短かったが、プレーオフ史上に名を刻んだドジャースの左腕投手だ。ツインズと相対した1965年のワールドシリーズでは第5戦に先発して完封勝利。3日後の第7戦にも再びスコアボードに「0」を9つ並べてドジャースは同シリーズを制覇した。当然、MVPは2完封勝利のコーファックス。63年に続いて2度目のワールドシリーズMVPを獲得した。1972年に米国野球殿堂入り。

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