ヤクルト 地獄のサーキットトレ いきなり2人脱落…

[ 2016年11月9日 05:30 ]

ブルペンで投げ込む村中

 ヤクルトは愛媛・松山で秋季キャンプをスタートし、伊藤投手コーチ考案の超ハードメニューを課された投手陣はいきなり2人が脱落した。

 ブルペンで10分間の投球練習をした後、ティー打撃で20球×2を敢行する休憩なしの「サーキットトレーニング」で、これを4セット。竹下、岩橋が足をつって投げ込みを中断した。10投手で最多の152球を投げ込んだ村中も「しんどかった。下半身をしっかり使うことを意識した。普通に投げ込むより強度がある」と疲労困憊(こんぱい)だった。

 今季チーム防御率4・73とリーグワーストだった投手陣再建に向け、真中監督から「試合を想定して投球をしてほしい」と指示を受けた伊藤投手コーチはさらにブルペン投球でテーマを設けた。

 【1セット目】右打者の外角低めのみ

 【2セット目】1・2秒以下のクイックで外角低めのみ

 【3セット目】投球の半分をクイックでカウント球のみ

 【4セット目】投球の半分をクイックで勝負球のみ

 セットごとに投球の意識付けをさせ、合間のティー打撃では下半身に負荷をかける。息つく間もなくブルペンと室内練習場の移動を繰り返した投手陣の顔は苦悶(くもん)でゆがんだ。

 今後もクイックのみで投げ込む日を設けるなど実戦に即した練習でレベルアップを図る。「ブルペンでいい球を投げて終わりではない。実戦で生かされない限り意味がない」と伊藤投手コーチ。脱落者が出るのも覚悟の上で、若武者たちを鍛え上げる。 (平尾 類)

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2016年11月9日のニュース