巨人・坂本 10年目初Gグラブ受賞「足の使い方良くなった」

[ 2016年11月9日 05:30 ]

けん制の練習を行う坂本

 プロ野球の守備のベストナインを選ぶ三井ゴールデングラブ賞が8日に発表され、巨人・坂本勇人内野手(27)が10年目で初めて受賞した。また、25年ぶりにセ・リーグ優勝を果たした広島からは最多の4人が選出され、菊池涼介内野手(26)がセ、パ両リーグを通じて最多の257票を集めた。受賞者にはトロフィーと賞金50万円が贈られ、表彰式は29日に都内ホテルで行われる。

 10年目で悲願のゴールデングラブ賞初受賞。巨人の遊撃手では96年川相以来、3人目の勲章を手にした坂本は「ずっと獲りたかった賞なのでうれしい」と笑みを浮かべた。首位打者とのW受賞は、王貞治、松井秀喜ら偉大なOBに肩を並べた。

 入団以来、宮本(元ヤクルト)、井端(現巨人コーチ)、鳥谷(阪神)ら球界を代表する遊撃手の背中を追ってきた。宮本の自主トレに同行し、守備の指導を受けたこともあった。「先輩を見て学んできた。熱心に教えてくれて感謝したい」。今年は三遊間の深い位置からアウトを奪うケースが増え「足の使い方が良くなった実感はある」と分析した。

 来年3月のWBCでも侍ジャパンの正遊撃手として期待が懸かる。二塁部門で同賞を受賞した菊池との二遊間コンビについて「(菊池は)肩も強いし守備範囲も広い。自分は助けてもらう側。付いていけるようにやっていければ」と謙遜しながらも「二遊間でいいプレーが出れば、勝ちにつながる」。国際レベルでは、身体能力の差が出やすいポジションだが、菊池との「GGコンビ」は世界にアピールする絶好の機会にもなる。

 今季は131試合で16失策。守備率・975の成績を残したが、満足はしていない。「納得のいく数字ではない。来年は納得した形で獲りたい」とさらなる成長を誓った坂本。来季開幕前に、まずは最強二遊間で侍ジャパンを世界一に導く。

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2016年11月9日のニュース