中村恭ゲームつくれず猛省 2軍再調整も球宴明けに巻き返しを

[ 2016年7月1日 06:25 ]

<広・ヤ>12連勝を目指し、先発した中村恭だったが、4回4失点で降板

セ・リーグ 広島2-5ヤクルト

(6月30日 マツダ)
 勝てばチームは球団記録の12連勝に並ぶ大事な先発マウンド。ぎっしり埋まったスタンドからの声援を力に変えられなかった。プロ6年目の中村恭は重いプレッシャーに勝てなかった。

 敗戦後は反省の言葉しか出ない。「調子は悪くなかった。(連勝の)重圧はなかった。せっかくいい形で(先発機会が)回ってきたのに。ゲームをつくれずに申し訳ないです」。0―1で迎えた4回につかまった。先頭打者の川端に左中間二塁打を浴びると、山田の三塁内野安打、バレンティンの左前打で無死満塁のピンチを背負う。ここで2回には先制の右前打を許した雄平を迎える。初球のフォークを左前にしぶとく落とされて、2点を失った。なおも2死満塁とピンチは続き、大引にも中前適時打を浴びて、4点差をつけられた。

 結局は4回4失点で降板。5回2/3を無失点だった5月29日のDeNA戦(横浜)以来となる2勝目が遠い。前回登板の19日オリックス戦(マツダ)は3回4失点で、またも結果を残せなかった。

 緒方監督は4点目のミスを指摘。「大引のところで粘って欲しかった。いい形で追い込みながら最後に甘く入った。それが彼の課題」。その一方で「ゲームをつくれなかったのは残念だが、全部が全部、捉えられたわけではない。アンラッキーな部分もあった」と理解も示した。

 1日にも1軍選手登録を抹消されるものの、先発ローテ定着を期待される1人には違いない。監督は「ファームで結果を残してくれれば。球宴明けに(6連戦が始まれば)チャンスを与えたい」と奮起を促した。本人も「頑張ります」と前を向いた。

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2016年7月1日のニュース