マー君 2つの苦手克服「気持ちでカバーした」 序盤失点も我慢の力投

[ 2016年6月7日 12:08 ]

エンゼルス戦の1回、プホルスの中前打で先制を許し、うつむくヤンキース先発の田中

ア・リーグ ヤンキース5―2エンゼルス

(6月6日 ニューヨーク)
 ヤンキース・田中将大投手が6日(日本時間7日)、本拠地でのエンゼルス戦に先発し、7回6安打2失点の好投をみせたが自身に勝ち星は付かなかった。2―2と同点の場面で降板。チームはその後逆転に成功し、5―2で勝利した。

 2試合連続となる中4日で、本拠地での登板は4試合ぶり。今季は中5日での登板は5試合で2勝0敗、防御率1・26なのに対し、中4日では4試合で1勝1敗、同4・68。また敵地では6試合で2勝1敗、リーグトップの防御率1・36ながら、本拠地では5試合で1勝0敗、同4・55だった。ここまで結果的に相性が良くなかった「中4日」、「本拠地」という2つを克服するハイ・クオリティースタート(先発して7回以上、2自責点以下)を達成。「チームが勝ったので、それは良かったと思います。いいボールがなかったが、気持ちの面でカバーし、我慢強く投げることができた」と振り返った。

 初回、3回とも先頭打者の出塁を許し、失点につながった。初回は2死二塁からプホルスに中前適時打を許し、3回は1死三塁からカルフーンに中犠飛で加点された。「先頭打者を出したことは良くなかった」。それでも尻上がりにテンポを上げ、4、5回は連続3者凡退。5回2死ではカルフーンから今季自己最速タイの95マイル(約153キロ)のフォーシームで空振り三振を奪った。

 チームは前日のオリオールズ戦で逃げ切りに失敗。守護神チャプマンが初めて救援失敗した。ホームに戻っての7連戦の大事な初戦を、エースの力投でものにした。これで借金は3。「まだ借金はありますけど、チームがいい方向にいけばと思ってゲームはいつも投げているので」と田中は力強くうなずいた。

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