館山 今月中にも1軍復帰へ 5度目右肘手術から7週間…“投壊”救う

[ 2016年6月7日 06:00 ]

ヤクルトの館山

 4月に右肘手術を受けたヤクルト・館山昌平投手(35)が、7日から埼玉・戸田で行われるイースタン・リーグ、巨人3連戦中に実戦復帰登板することが6日、分かった。

 今季は0勝2敗、防御率9・90で、4月14日に出場登録を抹消。右肘の状態が思わしくなく、同20日に右肘関節遊離体摘出とクリーニング手術を受けた。全治6週間の診断。完治後も1軍復帰するまでさらに6週間かかるとされ、前半戦での復帰は絶望的とみられていた。高津投手コーチも「(前半戦での復帰は)無理だね」と長期離脱を覚悟していたが、術後わずか7週間で実戦復帰にたどりついた。2軍で登板を重ねて順調に状態が上がれば、交流戦明けの今月中にも1軍復帰する可能性が出てきた。

 先発陣が深刻な駒不足で、館山の復帰は朗報といえる。石川は左ふくらはぎの張りで2軍調整中。成瀬も結果を残せず、7日から救援に配置転換されることが決まった。リーグワーストのチーム防御率5・09で最下位に低迷。高津コーチは「成瀬に限らず、ヤクルトの投手陣に風を吹かせてほしい」と救世主の出現を渇望している。

 館山は過去に3度の右肘内側側副じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けている。カムバックした昨季は3年ぶりの白星を含む6勝を挙げ、01年以来14年ぶりのリーグ制覇に貢献した。今回はトミー・ジョン手術を含め、5度目の右肘手術。本来の球の切れを取り戻すため慎重を期して調整を進める方針だが、経験豊富な84勝右腕の早期復帰が待たれる。

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2016年6月7日のニュース