巨人・坂本 セ初の遊撃首位打者へ 初球打ちは打率5割超

[ 2016年6月7日 10:14 ]

巨人の坂本

 巨人の坂本勇人内野手(27)が、打率・347で首位打者争いのトップに立っている。昨年はリーグ16位の・269と低迷したが、今季は復調。セ・リーグ史上初となる遊撃手の首位打者を目指す。 (記録課・宮入 徹)

 今季の坂本の打撃は安定している。月別の打率は3月・304→4月・368→5月・346→6月・333と全て3割以上。落ち込む月がないことが、高打率キープの要因といえそうだ。

 状況別の打率で目につくのが、初球打ちの好成績と試合後半での集中力の高さ。今季の初球打ち成績は34打数18安打、打率・529。昨年は54打数14安打(・259)に終わっており、安打数は既に上回っている。坂本が初球打ちでシーズン3割を超えたのは6度あるが、今季は仕留める精度がさらに上がっている。

 6回以降の試合後半では86打数37安打、打率・430。試合前半の打率・279より1割以上も高い。レギュラーになった08年から昨年までの8シーズンで試合前半より後半の打率が高かったのは08、11年の2度だけ。試合が進むにつれ数字を下げる傾向にあったが、今季は改善している。

 坂本はここまで遊撃手として51試合に出場。過去、遊撃手の首位打者は54年レインズ(阪急)、56年豊田(西鉄)、10年西岡(ロ)とパ・リーグの選手しかいない。坂本が獲得すればセ・リーグ史上初めてになる。また、最近の巨人の右打者では11年長野が打率・316で首位打者を手にしているが、打率・350以上だと、61年長嶋(・353)以来。チーム55年ぶりとなる「ミスター超え」も狙いたい。

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2016年6月7日のニュース