ロッテ角中 読み勝ち 雄星2度のサイン首振りで直球一本に変更

[ 2016年4月28日 06:45 ]

<西・ロ>6回無死満塁、適時打を放つロッテ・角中

パ・リーグ ロッテ7―2西武

(4月27日 西武プリンス)
 12年に首位打者を獲得したロッテ・角中は、打席ではベース寄りに立って構える。左投手に対してはラインを踏むほど、さらに極端に寄る。

「左投手は外に逃げていく軌道になるので、そこを捉えられるように」と狙いを説明する。

 内をさばくのが得意だからベース寄りに立つ選手はいる。だが、角中は「内角はきっちり決められたら打てない」と逆の発想をする。だから、追い込まれるまでは厳しい内角球は捨てる主義だ。

 6回。1点を先制し、なお無死満塁で第3打席が回ってきた。2ボール1ストライクからの4球目、左腕・菊池の外角高め直球を中前に運んだ。2点タイムリーに「スライダー狙いだったけど(菊池が)2度、首を振ったので真っすぐ一本で待った」。第1打席で直球を左前打していたから今度は変化球を待っていたが、プロ10年目の読みが上回った。

 今季は「先発投手に慣れてくる」という第3打席で打率・400をマークしている。投手が死球を嫌がる満塁の状況で「内角」と「変化球」を捨てた角中。心理面でも上回り、2点打につなげた。 (川島 毅洋)

 ▼ロッテ・伊東監督(角中は)左投手を苦にするタイプではない。高めの真っすぐを捉えられたので、状態は上がってくる。

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2016年4月28日のニュース