掛布2軍監督ランク1位はドラ6板山「ジョコビッチに似てるやんか」

[ 2016年2月13日 06:35 ]

掛布2軍監督から「ジョコビッチ!」といじられながらロングティーを行う阪神・板山

 高知・安芸キャンプに参加している阪神のドラフト6位・板山祐太郎外野手(21=亜大)が12日、掛布2軍監督から自身のランキング1位に推された。男子プロテニスプレーヤーで世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(28)に容姿が似ていると指摘されたことが発端。世界トップに君臨する名手を例えに、活躍ぶりも評価され「掛布ランキング」1位となった。

 鼻筋がすっと通り、彫りが深い顔立ちに引き締まったアゴ。ロングティー打撃でバットを振り込む板山の顔をまじまじと見つめていた掛布2軍監督は突然、ひらめいたように口を開いた。

 「お前、ジョコビッチに似てるやんか」

 指揮官の一言をきっかけに練習後の話題は「板山×ジョコビッチ」に集中した。今年1月の全豪大会シングルスで最多タイ6度目の優勝を飾るなど世界トップに君臨する名手を引き合いに出し「格好良いよね。世界ランク1位。ユニクロだぜ。板山の掛布ランキングは1位ね。第3クールまでのNo・1はジョコビッチ(板山)です」と繰り返しアナウンスした。

 そんな世界的大スターと板山には不思議と共通点が存在する。ジョコビッチは鉄壁の守備や強力なリターンやショットなど高度なプレーを誇る以外に、身体的に高い柔軟性も持つ。人より関節の可動域が広く腱も強いといった体の強さもある。板山にとっても体の強さ、柔軟性はアピール材料の1つで、これまでのキャリアで大けがはない。「誰よりも練習量では負けない」と自負する心身のタフさも備えている。

 きょう13日の社会人野球・四国銀行とのプロアマ交流戦(安芸)では「3番二塁」で出場する。11日の韓国・ハンファ戦でも6回から二塁に就いたが守備機会は1度だけ。経験が浅い新境地に挑戦する上で、指揮官は「僕らが求めているのは不慣れなポジションへの対応の部分」と、“プレーでの柔軟性”を求めた。

 板山本人も「世界一のジョコビッチに例えられるのは悪くない」とまんざらでもない様子。実戦2戦目に挑む「虎のジョコビッチ」が狙うのは、ずばりグランドスラムだ。(久林 幸平)

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2016年2月13日のニュース