オリ3年目、吉田雄 初の1軍抜てき意欲 同姓4人から抜け出す

[ 2016年1月29日 18:38 ]

 オリックスの宮崎キャンプに向けた選手らの荷物出しがあり、3年目で初めて1軍に抜てきされた吉田雄人外野手が喜びを口にした。「1カ月間、チャンスをもらったので、何とか生かしたい。盗塁もしたいのでオフ中に取り組んできましたし、打撃もコンパクトに低く強い打球を打てるように練習してきた」と、生き残りに並々ならぬ意欲を見せた。

 北海道の北照高校出身で、3年時の高校ジャパンでは1番を任された有望株だったが、吉田姓が4人に増えた今季は一番“地味”になってしまった。それを象徴する事件が起こったのは、昨年12月の新入団選手会見。インタビュアーが、ドラフト1位の吉田正尚外野手(青学大)へ「吉田は、5位に吉田凌選手(東海大相模)と吉田一将投手と3人になりますが」と質問し、1人忘れられたことがあった。俊足巧打が持ち味の雄人は、今春キャンプでは吉田姓唯一の1軍。存在感を見せるにはもってこいのチャンス到来というわけだ。

 昨年の秋季キャンプでは、新任の高橋慶彦打撃コーチから、こぶし1つ分以上もバットを短く持つように指導され、「お前は、それでないと1軍の土俵には乗れない」と、厳しいハッパを掛けられた。「打撃は本当に力不足だった。1軍レベルの強い打球を打ちたい」と、今オフは一時5キロの増量にも成功し、変化を見せている。外野手のライバルでもあるT―岡田と新人の吉田正が2軍スタート。快足を飛ばして“超大穴”が逃げ切れば、万馬券は確実だ。

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2016年1月29日のニュース