オコエ関東第一に恩返し 母校に打撃ケージ寄贈へ

[ 2016年1月29日 05:30 ]

新人合同自主トレを打ち上げた出口(手前)、(後列左から)山田、宋家豪、石橋、足立(前列左から)堀内、オコエ、茂木、村林

 楽天のドラフト1位・オコエが母校の関東第一に打撃ケージを寄贈する計画を進めていることが28日、分かった。「だいぶボロボロになってきたので、新しいのにしようかなと思います」と秘めたプランを語った。

 オコエにとって関東第一はプロへの道を切り開いてくれた場所。昨夏の甲子園では抜群の身体能力を生かしたスーパープレーでスカウトらの評価を急上昇させた。米沢貴光監督やチームメートの支えがあってこそのドラフト1位入団。3年間の感謝の気持ちを、老朽化した打撃ケージを新調するという贈り物に込める。関東第一は打撃ケージを2台所有。1台の価格は50万~100万円で、契約金8000万円、年俸1200万円の中から賄うことになる。

 母校は昨秋の東京都大会で優勝。29日に出場校が発表されるセンバツへの出場が確実だ。“恩返し”はセンバツが開幕する3月20日までには間に合わないが、夏以降、新たな打撃ケージで打ち込んだ後輩たちが自分のように甲子園で活躍する日を願っている。

 楽天の新人合同自主トレはこの日で終了。オコエは「あっという間だった。プロ向きの体になってきた実感がある」と口にした。春季キャンプは1軍スタートが決定しており「今持っている力を全部出して、首脳陣にアピールしたい」と意気込む。開幕戦の3月25日はセンバツの大会期間中。後輩たちの活躍を刺激に、開幕1軍を目指す。

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2016年1月29日のニュース