センバツV候補筆頭は大阪桐蔭、充実の東邦 春連覇なるか敦賀気比

[ 2016年1月29日 15:38 ]

大阪桐蔭の高山

 第88回選抜高校野球大会(3月20日開幕、甲子園)の選考委員会が29日、毎日新聞大阪本社で行われ、出場32校が決まった。今大会の注目校、注目選手を紹介する。

 優勝候補の筆頭は昨秋の近畿大会を制した大阪桐蔭。最速150キロを誇るエース左腕・高山優希投手が大黒柱で、中山遥斗内野手、永広知紀内野手の二遊間コンビは高校生トップレベルの守備力で盛り立てる。西谷浩一監督は甲子園歴代9位の36勝を挙げている名将。勝ち方を知っている強みもある。

 エースで4番、主将もこなす藤嶋健人投手がけん引する東邦(愛知)も戦力は充実する。頂点を狙える力は十分にある。昨夏甲子園4強の関東第一(東京)はオコエ(楽天)のようなスターは不在だが、打線は強力だ。

明治神宮大会を制した高松商(香川)は、1924年に行われた春の第1回大会王者。飛び抜けた選手はいないが、チーム一丸で日本一を狙う。長尾健司監督は長く中学野球の指導者を務めていた経歴の持ち主。初の甲子園でどんな采配を見せるか。

 敦賀気比(福井)は史上3校目の「春連覇」に挑む。昨年の甲子園で登板した大型右腕・山崎颯一郎投手は長身を生かした直球で勝負する。甲子園で本塁打を放った林中勇輝内野手は昨年から不動の3番に座る。ともにドラフト候補に挙がる逸材だ。

 今大会は左の好投手が揃う。常総学院(茨城)の鈴木昭汰投手、木更津総合(千葉)の早川隆久投手、花咲徳栄(埼玉)の高橋昂也投手は甲子園のマウンドを経験しているだけに、一冬を越えた成長を見せる。

 2年前から鍛治舎巧監督が指揮を執る秀岳館(熊本)には攻守の要・九鬼隆平捕手がいる。NHK解説でおなじみだった指揮官が甲子園に帰って来るだけに、高校野球ファンから注目を集めそうだ。
 
 部員17人の小豆島(香川)、釜石(岩手)、長田(兵庫)の21世紀枠3校は団結力で勝負したい。

 組み合わせ抽選会は3月11日、大会は同20日に開幕する。

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