阪神・狩野“代打の切り札”返上 レギュラー奪取目指す

[ 2015年12月24日 09:25 ]

ファンにサイン色紙をプレゼントする狩野

 阪神の狩野恵輔外野手(33)が23日、大阪市内のホテルで行われたファンクラブイベント「クリスマスパーティー」に出演。来季は“代打の切り札”の立ち位置からスタートするのではなく、あくまでもレギュラー奪取を目指すことを宣言した。

 「代打一本でいくことは考えられない。その考えは野球人生が終わるまで変わらないと思う。空いているポジションもあるし、(レギュラーの座を)つかみにいくことには変わらない。ずっと試合に出られるようにしたい。ボールが投げられないというわけでもないので。(今季は)3番で出たこともあったし」

 今季は切り札として、チーム最多の57度に代打で起用された。球宴まで打率3割近くを維持し「新・代打の神様」という声も聞かれた。ただ、金本監督が外野のレギュラーとして確約しているのは福留のみ。このチャンスを逃したくない―。オフ期間はレギュラー奪取に向け、近年とは異なる調整法で臨む。

 「今までは腰のこともあったけど、今はそういう不安もない。ダッシュを増やしたりウエートをしたりして、下半身を強化していきたい」

 2010年以降、腰痛に苦しめられ、その影響で育成選手も経験した苦労人だが、その不安もすでに解消されている。「1年間できる体力を蓄えたい」。来季16年目を迎えるベテランが、静かなる闘志を燃やしている。(柳澤 元紀)

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2015年12月24日のニュース