松田、ソフトバンク残留決断!パドレスと二者択一「死ぬほど考えた」

[ 2015年12月24日 05:30 ]

ソフトバンク残留を決断した松田

 メジャー挑戦を志し、ソフトバンクから海外フリーエージェント(FA)権を行使した松田宣浩内野手(32)が23日、残留を決断したことが分かった。24日に記者会見を開く。ソフトバンクとは当初提示額の4年総額16億円プラス出来高払いで合意したもよう。パドレスは2年総額4億円(3年目はオプション)のメジャー契約を用意したが、最終的には球団が目指す前人未到の「10連覇」などへの挑戦に心が傾いたようだ。

 悩みに悩んだ末の決断だ。この日までに松田側から球団に残留の意思が伝えられ、来季以降も再びユニホームに袖を通すことが決まった。親しい関係者には「死ぬほど考えました」と漏らすほど揺れに揺れた1カ月半だった。

 11月9日に海外FA権の行使を表明し、メジャー挑戦の可能性を模索した。選手会長として日本一連覇に貢献したが、その達成感が来季へのモチベーションを失わせ、海を渡ることは新たな刺激になると考えた。同23日にはパドレスのA・J・プレラーGM、ローガン・ホワイトGM付シニアアドバイザーと福岡市内で極秘交渉。以前から夢でしかなかったメジャーが現実味を帯びた。

 「勝ちに行く姿勢を持ったあなたのような選手を集めている。ワールドシリーズを獲りたいんだ」と両幹部に口説かれたという。日本語で作られた球団案内は来季、松田が三塁に入ると想定した予想スタメンや、ペトコ・パークのビジョンに松田が映る合成写真。通訳、住居、託児所まで手配する好条件だった。さらにその後、2年総額4億円に3年目のオプション付きのメジャー契約が提示された。

 海外FAを宣言後、大物代理人のピーター・グリーンバーグ氏と契約し、ホワイトソックスなど複数球団も興味を示してきた。年内決着を希望した松田側は最終的にソフトバンク残留かパドレスの二択に絞り、最後は残留に傾いた。「誰も達成したことのない10連覇。そこに松田選手が必要」との球団の姿勢や「真のワールドシリーズをやろう」という孫正義オーナーの伝言。手にしたことのない打撃タイトル…。4年総額16億円プラス出来高払いの大型契約も十分すぎる評価と感じた。宣言直後には球団から条件再提示の申し出もあったが断りを入れ、最初の提示のまま残留で合意した。

 24日にはヤフオクドームで記者会見を開く。日本一3連覇を目指すチームにとって、これ以上ないほどの「補強」になった。

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2015年12月24日のニュース