祖国キューバで野球教室 国交回復で亡命プイグ「この機会に感謝」

[ 2015年12月17日 10:19 ]

子どもたちと記念写真に納まるドジャースのプイグ(AP)

 米大リーグ機構(MLB)と大リーグ選手会は、米国と国交が回復したキューバを親善訪問する事業を行っている。アブレイユ内野手(ホワイトソックス)やプイグ外野手(ドジャース)ら亡命後初めて故郷に戻った選手が16日、ハバナで10、11歳の子どもたちに野球教室を行った。AP通信などが伝えた。

 約3時間、投打の指導を行った大リーガーたちの目が輝いた。2012年に密輸船で母国を去ったプイグは「この機会を与えてもらい、感謝している。(子どもたちに)すべてを教えたい」と感激に浸った。

 大リーグがキューバでイベントを行うのは、1999年のオリオールズとキューバ代表の親善試合以来。MLBは有力選手の宝庫であるキューバと信頼関係を築き、移籍について正規ルートの構築を進めたい考えだ。

 今回の訪問はその足がかりで、来春にはキューバでのオープン戦開催も計画している。元ヤンキース監督で、MLBの競技運営最高責任者を務めるトーリ氏は「野球は音楽と同じで世界共通の言語。今回の訪問でよりお互いの理解を深めていきたい」と話した。(共同)

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