巨人 新助っ人は“黒田キラー” メジャー122発、4番筆頭候補

[ 2015年12月17日 05:33 ]

巨人が獲得を発表したヤンキースのギャレット・ジョーンズ(ゲッティ=共同)

 巨人は16日、前ヤンキースのギャレット・ジョーンズ外野手(34)と来季契約について、基本合意に達したと発表した。1年契約で、年俸は250万ドル(約3億500万円)。背番号は5に決まった。メジャー通算122本塁打の大砲が、来季4番の筆頭候補として期待される。高橋由伸新監督(40)のもとで迎える2016年のシーズン、V奪回へ必要となる最後のピースが埋まった。

 頼もしい大砲が加わった。ジョーンズは球団を通じ「読売巨人軍の一員になれたことを大変うれしく思います。人生の新たな冒険にチャレンジすることが楽しみです」とコメントした。現在は出来高などの細部を詰めている段階だが、来日1年目の年俸約3億円という数字が期待の大きさを表している。

 今季はヤンキースで57試合に出場し、5本塁打だったが、大リーグ通算122本塁打。実績は申し分ない。さらに心強いのは、メジャーでも中軸を務めた経験だ。通算911試合に出場し、スタメン765試合中、最多の331試合が4番。本塁打でも打順別で最多の47本塁打、186打点を記録している。堤辰佳GMも「(求めるのは)とにかく打点です。ポイントゲッターです」と核となる働きを求めた。4番については、阿部や坂本、長野らとの競争を望んでおり、確約こそしていないが「候補であることは間違いない」とした。

 「黒田キラー」であることも魅力。広島・黒田がドジャース時代の09~11年に計15打席対戦し14打数5安打、打率・357、1本塁打、2打点の好成績を残した。今季チームは広島に10勝15敗で、黒田には2試合1勝1敗ながら防御率1・15に抑え込まれた。米国では一塁手として最も多く出場したが、巨人では外野が中心となる予定だ。

 球団はジョーンズの日本での適性や性格を徹底的に調査。真面目な性格で、夫婦で日本での生活を楽しみにしているという。11日に獲得が発表された前ロッテのクルーズの09年パイレーツ時代の同僚で親しかった。堤GMは「日本の野球を早めに教えてあげて」とクルーズを日本野球の指南役に指名。「これでとりあえずキャンプはスタートになると思う」と、オフの補強が一段落したとも説明した。

 今季リーグワーストの打率・243と打線が低迷。巻き返しの柱となるべく、ジョーンズは「日本一達成という目標へ貢献することに自分の全てをささげたいと思います」と力強く語った。 (大林 幹雄)

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