金本監督、マートン&呉昇桓退団に初言及…戦力減に危機感「痛い」

[ 2015年12月17日 06:43 ]

阪神を退団した呉昇桓

 阪神の金本知憲監督(47)が16日、呉昇桓(オ・スンファン)の退団に初めて言及し、「当然、痛い。2年連続最多セーブの抑えがいなくなるわけだから」と率直な思いを明かした。既に退団したマートンと合わせて投打両面の大幅な戦力減に危機感を募らせ、現有戦力と新助っ人の発奮に期待を寄せた。

 「マートンはここぞのチャンスに強い、試合を決める打者でもあったからね。2人、柱の選手が両方抜けるのだから、数字上、相当な戦力ダウンになる」

 在籍6年間で通算打率・310を誇った主砲と同2年間で通算80セーブを挙げた不動の守護神の相次ぐ退団。特に「いなかったら困ってしまう」とまで話していた呉昇桓の退団については想定外だった。「2人がいなくなるのは、誰が見てもマイナス要素」。悩める胸中を吐露した。

 ただ、下を向いてばかりもいられない。開幕まで残り3カ月。球団はマートンの後釜としてヘイグを獲得し、ポスト呉昇桓に関してもマテオ、ドリスの2投手の獲得に動いている。「今いるメンバーと新しい戦力に期待するしかない」。現役時代も幾度となく逆風に立ち向かい、窮地を脱してきた。今はとにかく前を向くのみだ。

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2015年12月17日のニュース