“石川二世”成田翔、初回と最終回に3者連続三振16Kも「狙ったわけでは…」

[ 2015年8月10日 17:21 ]

<秋田商・龍谷>龍谷から16三振を奪い、完投した秋田商の成田翔

第97回全国高校野球選手権大会2回戦 秋田商3―1龍谷

(8月10日 甲子園)
 秋田商の左腕エース、成田翔(かける)投手(3年)が龍谷打線から16三振を奪い、チームを16強入り一番乗りに導いた。

 初回から3者連続三振という最高のスタートを切ると、ラストイニングの9回も3者連続三振締め。7回は奪三振なしに終わって毎回奪三振は逃したものの、先発全員から三振を奪い、9回を3安打1失点に抑える見事な投球で、太田直監督とバッテリーを組んで甲子園に出場した現ヤクルトの石川雅規投手も果たせなかった3回戦進出を決めた。

 キレのある直球と多彩な変化球で緩急を使い、テンポのいい投球で完投した成田翔は「序盤は直球が走っていたのが良かった。途中は疲れて直球が走らなくなったのでスライダー中心に切り替えた」と振り返り、16奪三振については「狙ったわけではなく、ただ打ちにくいところに投げた結果が三振につながった。次も打ちにくいところに投げたい」と涼しげ。

 太田監督も「三振が欲しいところで三振が取れていた。中盤はちょっと乱れてボールが先行することもあったが、後半に向けて修正できた」とボールのキレは石川より上と認める身長1メートル68の小さな大エースに満足げだった。

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