原巨人3戦39三振 10年ぶりコイに東京D3連敗…テコ入れ示唆

[ 2015年8月10日 05:30 ]

<巨・広>3連敗を喫し、ベンチで厳しい表情を浮かべる原監督

セ・リーグ 巨人1-6広島

(8月9日 東京D)
 9回表に押し出しで4点目を失うと、巨人ファンは最後の攻撃を前に続々と席を立った。反撃を期待できないムードが漂っていた。広島3連戦の計30回で2点だけ。

 原監督は「この3連戦、打線が全く相手に抑えられた。クリーンアップはもちろんだけど、全員でカバーし合わないと」と嘆いた。広島に東京ドームで同一カード3連敗を喫するのは05年4月以来、10年ぶりの屈辱だ。

 福井の前に7回を3安打1得点。川相ヘッドコーチは「(配球の中心は)左打者の内角、右打者の外角。狙っていたとは思うけど、仕留められなかった。集中力も、気迫もなかった」と厳しかった。1―1で迎えた7回1死二塁では、村田が福井の外角フォークに空振り三振し、後続も倒れた。この3連戦合計で喫した三振は39個を数え、うち坂本、長野、阿部のクリーンアップで14個。3戦で7三振の坂本は、4回にセーフティーバントを試み、その打席で三塁内野安打で出塁するなど奮闘も見せたが、勝利には結びつかず。「次です」と短く話した。

 リーグ4連覇に向け、厄介な苦手チームが生まれた。セで唯一負け越している広島とは8勝12敗。対戦打率・209とリーグ内の球団別ワーストだ。指揮官は、最近は固定しつつあった打順についても「我慢して信頼して使うべきか、あるいは違った方法を考えるべきか」とテコ入れの可能性を示唆した。

 4連敗となり、10日に当初休養日だった野手陣が練習することが決まった。シーズンは残り39試合。原監督は「俺が決めてやる、というぐらいの気概を見せてほしい」と強く求めた。 (大林 幹雄)

 ▼巨人・村田(先制を呼ぶ二塁打も、7回1死二塁では空振り三振)見逃し三振は(あの場面で)できない。振るしかない。

 ▼巨人・阿部(2打数無安打1四球)援護できなかった。(福井は)フォークかツーシームかよく分からない球がよかった。

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