マー君、QSも5敗目…ソロ2発被弾「コントロールミス」

[ 2015年8月10日 06:36 ]

<ヤンキース・ブルージェイズ>4回、バティスタにソロアーチを打たれ、マウンド上でうつむく田中(AP)

ア・リーグ ヤンキース―ブルージェイズ

(8月9日 ニューヨーク)
 ヤンキース・田中将大投手は9日(日本時間10日)、ブルージェイズ戦に先発し、6回3安打2失点でクオリティースタート(QS=先発して6回以上を自責点3以内)だったが、打線の援護がなく5敗目(8勝)を喫した。

 田中は初回1死から2番ドナルドソンに先制の31号ソロを浴びた。3回にはそのドナルドソンを3球空振り三振に斬った直後に、3番バティスタに26号ソロを被弾した。

 今季2度目の中4日での登板も考慮したジョー・ジラルディ監督から、6回終了80球の段階で交代を告げられた。被安打わずか3本ながら、そのうち2本が手痛い一発となってしまった。

 味方打線はブ軍投手陣の前にその後もゼロ行進が続き、そのまま0―2で敗れた。これで打線は7日の3回以降、26イニング連続無得点。球団としては91年5月の32イニング連続無得点以来となる沈黙になった。

 ヤ軍の2試合連続零敗は99年5月12、13日のエンゼルス戦以来、2667試合ぶり。記録会社エライアスによると、10年カージナルスの2369試合ぶりを上回る、大リーグ最長のブランク記録となった。

 同地区2位のブ軍相手に痛恨の同一カード3連敗となり、7月28日には今季最大8だったゲーム差は、一気に1・5まで詰められた。ブ軍とは来週末の14~16日(日本時間15~17日)にも、敵地で3連戦が組まれており、田中は次回は中5日で15日(同16日)の2戦目に先発する可能性が高い。

 ――降板後の率直な感想は?

 「非常に大事なカードだったが、点を取られてしまって、難しいところがあったと思う。取られなければ負けないので。取られた僕の責任ではありますね」

 ――6回、球数は80球で降板したが?

 「80球だったので、自分の中ではまだいける、という気持ちはありましたが。監督がこのシーズンをトータルで見て、あそこで変えたと思うので。監督の指示に従うのが選手ですし、しようがないことだと思います」

 ――被安打3本だったが、うち2本がソロ?

 「コントロールミスした球を、ホームランにされているということ。こっちでは、僕みたいなピッチャーの真っすぐは並なので。いかに制球ミスを少なくして、投げていくか。そこしかないですよね」

 ――6回2失点は先発投手の仕事をしたと言えるが、結果は伴わなかった。その部分の葛藤は?

 「投げる試合は、無失点で抑える気持ちで最初は入ります。でも全く点の取られないピッチャーはいない。やはりコンスタントにゲームをつくっていくことが大事だと思う。結果として、勝たないとしようがない部分もありますが、根気強く、そこはいい仕事をしていけるように投げていくしかないと思います」

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