流通経大・生田目 7回力尽く…連投響いた直球147キロ止まり

[ 2015年6月15日 05:30 ]

<流通経大・早大>7回2死満塁、石井(右)に逆転2点適時打を打たれ崩れ落ちる生田目

全日本大学野球選手権最終日・決勝 流通経大5―8早大

(6月14日 神宮)
 涙はなかった。流通経大のエース右腕・生田目は「最後の最後まで投げさせてもらって、自分としては悔いはない」と前を向いた。

 前日の準決勝、神奈川大戦では117球を投げ切り2安打完封。「大学に入って初めて」という2日連続の先発マウンドだった。6回まで1失点で粘ったが7回に4安打を集中され降板。最速155キロを誇る直球は、147キロ止まり。試合中に右太腿、右肘にテーピングをして力投したが、102球で力尽きた。「連投に耐えられる体づくりが課題」とスタミナ不足を認めた。

 創立50周年の節目の年に29年ぶりの決勝進出。不運な当たりで逆転負けを喫し初優勝に届かなかったが、就任6年目の中道守監督は「野球の神様が“まだまだ修業が足らんぞ”ということ」と受け止めた。生田目は残り3シーズンへ向け「最低1回は(神宮に)戻ってきたい」と巻き返しを誓った。

 ▼流通経大・大崎健吾(西武外野手の兄・雄太朗ら兄2人は甲子園優勝を経験。4安打を放つも敗れ)優勝できると思っていたので悔しい。兄2人に追いつきたかった。

続きを表示

2015年6月15日のニュース